(本記事は、藤本さきこ氏の著書『お金の神様に可愛がられる「人づき合い」の魔法』、KADOKAWA、2018年8月22日刊の中から一部を抜粋・編集しています)

※以下、書籍より抜粋

好きな人に「選ばれる」「愛してもらう」、それが本当に幸せ?

彼が私に夢中になる法則、好きな人に選ばれるルール、彼の一番でいられる方法などといった恋愛指南本や記事を、多く見受けます。

でも、恋愛がうまくいっていないのなら、「なぜ恋愛がうまくいかないのか?」ではなく、「そもそも愛とは何か?」を疑ってみませんか。

愛とは、目に見えて測れるものではないのです。

愛とは、「夢中」という「あなたの中の割合を私でいっぱいにしてよ」といった分量で測るものでもないですし、「好きな人に選ばれる」とは「あなたに愛されたら幸せ」という相手次第の考え方です。

「その人の一番になりたい」というと、相手を自分よりも上に置いています。「あなたの愛を全部欲しい」というのが愛だ、という勘違いを、私も昔はしていました。

でも、そんな自分を認めることができてから、私は愛と幸せ、お金まで手に入れることができました。

「お金も?」と不思議に思いますか?じつは、まったく同じ。

「一番になれば幸せ」「結婚すれば幸せ」「お金があれば幸せ」。

これはすべて無意識に、相手やお金を崇めている証拠なのです。

コントロールできないものにエネルギーを注がない

「一番にならなきゃ」「選ばれなきゃ」は相手目線。相手次第の幸せです。

だから、相手に対して不満・不足が生まれるのです。

もっと愛が欲しい、もっとお金が増えたら……。

その不満・不足がどこからくるのか。

「相手が仕事ばかりしている」「友達を優先する」。そうしている相手を責めずに、そう思っている自分の不満を見たとき、私の場合、「自分の幸せは相手(彼)次第」という設定に気づきました。

それについて、どう感じるのか。本当はどうしたいのか。

「過ごす時間に関係なく常に満たされていたい」「どんな状態、どんな環境でも、いつも幸せでありたい」、これが私の願いだったのです。

満たされていたい→そのために愛してもらわなきゃ、だと苦しいばかり。

だから、「満たされる」と「愛している」を切り離すのです。「満たされる」 だけを見る。

そうすると、じゃあひとりの時間を楽しもう、一緒にいる時間は 大切にしようと思えます。

切り離しなら、自分でできます。設定を明らかに見てからの切り替えはポジティブシンキングとは違います。

相手の時間や気持ちはコントロールできません。

コントロールできないことに無駄なエネルギーを注がない、自分の幸せを委ねない。

どうしようもできないことと、自分の「幸せ」を切り離すのです。

お金も同じ。お金が足りないともんもんとするのか、今あるお金でどう楽しもうか、と切り替えるのか。

それは、自分ですぐに決められます。

「幸せになるためにお金に愛されなきゃ」とか、そんな視点はいりません。

自分(内側)がどうか、というだけ。

お金の神様に可愛がられる方法は、可愛がられようとしないことですから。この点、いわゆる引き寄せの法則と一緒です。

引き寄せようとか、愛されようとか、可愛がられようとする、というのは、引き寄せていなくて、愛されていなくて、可愛がられない人がすること。

この矛盾に気づいて、今あるものを見続けると、結局は愛されるし、お金も入ってきます。

不満は自分の中でしか解決できない

結局、不満や不足というのは、自分の中でしか解決できない問題なのです。

その理由を自分以外に向けていたら、収入がいくらあっても、どれだけ愛されても、不満・不足は永遠に続きます。

身近な例で言えば、ホテルのサービスでいいサービスを受けられなかったという不満があったとします。でもこれは「私を大事にするのは当たり前」という設定から生まれるものです。

期待より低いから、満足できない。

どこかに「満足したら飽きる」という設定があるのかもしれません。飽きると困るから、あえて不満にしているのかも。

満たされると、もうこれ以上望めなくなるようで怖いですか?

そんなことは絶対にないです。今すぐ満たされていいのです。

そもそも不満はピンポイントに感じるものではなくて、すべてつながっています。

「お金には満足しているけれど、恋愛は不満」ということはありません。相手がなんとかしてくれる、状況が変われば幸せになれる、という期待はやめて、「私」を生きましょう。