社名メルカリ(mercari)は、ラテン語で「商いする」を意味だが、この言葉を深掘りすると奥深い。mercariと同じ語幹の言葉には、mercy(慈悲・情け)、Mercury(水星)、Mercurius(ローマ神話オリンポス12神の一つ・商業神)がある。

ちなみにMercuriusが持つ杖は、指すものを目覚めさせ、希望の光を放つそうだ。一橋大学の校章も、この杖を象っている。そんな由来のメルカリを社名に冠したのは、「個人間で、あんしん・あんぜんに取引を行えるマーケットにしていきたい」との想いからだ。

フリマアプリで成功

メルカリは、フリーマーケットアプリ運営のフロントランナーだ。2017年には日米合わせて1億ダウンロードを達成、同じタイミングでプロサッカーのネイマール選手とのグローバルアンバサダー契約締結を発表するなど、話題には事欠かない。

メルカリのビジネスモデルは高く評価され、今年2月の第4回「日本ベンチャー大賞」では、社会的インパクトをもたらしたビジネスモデルとして内閣総理大臣賞を受賞した。

安倍首相も表彰あいさつで、「これからも果敢に挑戦を続け、日本経済をけん引するようなビジネスに成長してほしい」と、成長の起爆剤としてベンチャー企業への期待の大きさをにじませた。