親も高齢になって、いよいよ介護というものが身近になってくると、つい頭に浮かぶのは「将来自分が介護されるときのこと」ではないでしょうか。

実はいま、自分が介護状態になったときに備えて行う「介護脱毛」が30~40代を中心にじわじわ広がっているようです。いったいどんなものなのか、詳しく見ていきましょう。

約7割がシルバー世代の身だしなみが気になったことがある

医療脱毛専門院「リゼクリニック」を全国展開する医療法人社団風林会が7月20~23日、30~50代の男女を対象に行った「【敬老の日直前】老後と介護(介護脱毛)に関するアンケート調査」によると、シルバー世代の身だしなみが気になったことがある人は約7割。

具体的には「体毛やムダ毛(58.2%)」が気になるという回答が最も多く、シルバー世代の身だしなみは若い世代に結構見られていることがわかります。

自分が介護されるときのためにアンダーヘアを整える?

体の自由が利かなくなると、入浴や排せつのお世話もしてもらわなければなりません。そうなったときも、ムダ毛処理をきちんとして清潔な印象を与えたいものです。

同調査では、自分が介護を受けることになったとき、他人に見られたくないムダ毛の部位について、トップに選ばれたのは「アンダーヘア全体(62.0%)」でした。

実際に、将来介護状態になったときのためにVIO脱毛を検討している人が増えているようです。このような脱毛のことを「介護脱毛」といいます。介護脱毛は、いつか自分を介護してくれるであろう親族や介護士さんへの思いやりとして、身だしなみを整えることなのですね。

白髪になると脱毛できないって本当?

「でも、そんな先の将来のために今から脱毛?」と思う人もいるかもしれません。

医療機関で行う脱毛やサロン脱毛は、黒い毛の色素に反応させて行うものが主流です。しかし、白髪には色素がないため、サロンなどでの脱毛が難しいといわれます。

そのため、VIO脱毛はアンダーヘアが白髪にならない30~40代のうちに、と考える人が増えているのですね。

脱毛は肌見せのためだけじゃない

10~20代がする脱毛は、薄着になる季節や水着を着るときなど、「肌を見せる機会のムダ毛ケア」という理由が多いと思います。介護脱毛も、自分をきれいに見せたいという気持ちは共通していますが、それに加えて、介護をしてくれる人への配慮という意味合いもあるようです。

将来のための介護脱毛、一度検討してみてもいいかもしれません。

文・Talei(フリー編集者・Webマーケター、JSA認定ソムリエ)

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