日本政府観光局(JNTO)の調査によると2019年の訪日外国人(外客)数は調査開始以来最高の3,188万2,049人でした。2009年の訪日外国人数が678万9,658人ですから、約10年で大幅に増加したことがわかります。しかし都道府県別に見ると、人気の地域にはだいぶ偏りがあるようです。

そこで日本政府観光局(JNTO)とJTBの調査結果をもとに、外国人に人気の高い都道府県とその特徴について解説します。

外国人の認知度が高い都道府県トップ5

まず外国人の認知度の高い都道府県について確認しましょう。JTBの「インバウンド市場動向2019」によると、2019年の訪日旅行者上位15ヵ国・地域の訪日旅行経験者を対象に行った「都道府県別認知度ランキング」調査でトップ5となったのは以下の都道府県です。

1位 東京都
2位 大阪府
3位 北海道
4位 京都府
5位 沖縄県

東京都と大阪府が1位・2位、3~5位には世界的な観光地がある道府県が続きます。世界的な観光地を抑えて東京都と大阪府が1位・2位になった理由として、どちらも日本を代表する大都市である点が挙げられるでしょう。特に日本の首都「東京」は、国の主要機関や日本を代表する企業の本社があるため、知名度が高いのは当然かもしれません。

外国人観光客が多い都道府県トップ5

外国人観光客の訪問数が多い都道府県についても確認していきましょう。同調査の「2019年都道府県訪問率ランキング(観光・レジャー目的)」の上位5都道府県は以下の通りです。

1位 大阪府
2位 東京都
3位 京都府
4位 千葉県
5位 奈良県

こちらの調査では、大阪がトップで東京が2位、4位は千葉県です。以上の3都府県の共通点は、国際便が多数発着する大空港があることでしょう。多くの外国人観光客がそのいずれかの大空港を利用していることがうかがえます。また東京都を抑えて大阪府が1位になった背景には、大阪が日本屈指の大都市ということや京都府と奈良県がランクインしたことが関係しているようです。

世界遺産が集中する京都や奈良は大阪府にある関西国際空港から近くアクセスもよいため、大阪経由で京都奈良に行く人が多いと推測できます。

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