「インスタ映え」が流行語大賞を受賞したのは2017年のこと。その記憶もまだ新しいというのに、早くも「インスタ疲れ」「インスタ萎え」というワードがSNSに飛び交っています。
なぜ「インスタ映え」「SNS映え」を狙う行為が人気になり、なぜ急に衰えたのでしょうか?
SNS映えを意識しすぎた結果、健全な生活が破綻してしまった女性も
InstagramやTwitter、Facebook、LINEなどのSNSに写真をアップする行為は、もともと自分の投稿に対して「いいね」をもらいたいという承認欲求が根底にあると思われます。
海外ブランドの洋服を試着している、おしゃれなインテリアを買った、珍しい高級スイーツを食べている。ペットにかわいい服を着せた。海外旅行でインスタ映えするスポットに来た、グランピングをしている。こうした自分が経験した「モノ」「コト」をちょっと“自慢”する行為なわけです。
SNSの利用が当たり前になってきて、「もっと褒められたい」「他の人より注目されたい」という見えない競争が激しくなり、過剰な演出を加えた写真や非現実的なシチュエーションの写真が次々と投稿されるようになりました。
中には、SNSで高評価を受けることを目的に海外旅行に出かけたり、収入と見合わないファッションブランドを身につけたり、はたまたお金のかかるペットを飼い始める人もいるほどです。このようにSNSに時間やお金をかけすぎて、「SNS貧乏」になっている人もいるといいます。
SNS疲れを感じたら一度、投稿をストップしてみて
こうした例は極端だとしても、SNSでフォトジェニックな写真を投稿し続けることにストレスや負担を感じている人はたくさんいます。それが、「SNS疲れ」「インスタ疲れ」と呼ばれる現象です。
自分が投稿しなくても、SNSでつながっている知人や友人が写真を投稿されると、いわれたわけでもないのに「いいね」を強要されているように感じる人もいます。
そんな時は、少しの期間でいいのでSNSの投稿をストップしましょう。さらにはSNSを開くことも控えます。
最初はSNSが気になって、他の人の投稿や自分のフォロワーが減っていないか何度も確認してしまうかもしれません。しかし、数日我慢すれば、次第に気にならなくなります。