お金のパーソナルトレーニングを提供している「mirai talk」取締役を務める横山光昭さんと秋山芳生さん(お二人ともファイナンシャル・プランナー)に、DAILY ANDS編集長のくすいともこが凸撃し、アラサーの女性向けに「いいお金の使い方」「悪いお金の使い方」を聞きに行きました。

第2回となる今回は、「支出」をテーマにお話を伺います。

秋山さんには20代の頃、宝くじで2億円が当たったご友人がいらっしゃるのだそうです。また、著書が大ヒットした横山さんはきっと大金を手にしているに違いないはず。

「人は急に大金を手にすると不幸になる」と聞いたことがありますが、実際のところどうなのでしょうか。「不幸になるお金の使い方」、「幸せになるお金の使い方」はあるのでしょうか?

【前回の記事はこちら】
「30過ぎたら女の年収上がらない問題」解決策を人気FPに聞いてみた

今しかできないこともある

(写真=森口新太郎撮影)

くすい: 実は私、金融メディアの編集長をしているくせになかなかお金を貯められません。お酒を飲みに行くことが好きですし、新しいサービスを使うのも好きで、本もすぐにAmazonで買ってしまいます。最近は洋服やドレスのレンタルサービスにハマっていて、そこそこの金額を月額課金していまして……。これってムダ使いでしょうか?将来のための貯金って、何歳くらいから始めなきゃいけないですか?

秋山: もちろん、貯金を始める年齢は、計算上は早ければ早いほどいいです。でも、将来のことを考え始める時期って人それぞれですよね。しかも20代、30代にしかできないことってあると思うんですよ。節約ばかりしていたら人生つまらなくなってしまいますから、お金はかかってもちゃんと楽しむ時間を取るっていうのはすごく有意義なことですよ。年をとっていくにつれてそのバランスが自然と変わってくるんじゃないかな。

横山: 今は欲しいものがたくさんあっていいと思いますよ。若い人で物欲がない人がいると、むしろ「大丈夫?」と思うときもあります。

使ったお金は「投資」か「浪費」か

(写真=森口新太郎撮影)

くすい: 秋山さんは、大手の広告代理店に勤められていた頃、散財していた時代があったとか?

秋山: そうですね。リボ払いとかすごかったですよ。

くすい: 何に使っていたんですか?

秋山: 人におごるのは当たり前で、あとは洋服もすごくたくさん買っていたし、趣味の漫画とかも買えるだけ買ったりして。あまりよく考えずにお金を使っていましたね。でも、いま思うと半分は投資になっていて、半分は浪費になっているかなと。

くすい: 半分は投資で半分は浪費ですか? 

秋山: 人脈や、人から教えてもらったことは財産になっています。でも、ただカッコつけて、見栄を張るために使って、その結果消えていったお金もいっぱいあって、それは浪費だったなって思います。まあ、いい話をしているようで、散財していただけなんですけど(笑)。