2017年3月末現在、1世帯あたりマイカー保有は1.062台とやや減少傾向にあります。公共交通機関の発達している地域では、東京0.445台、大阪0.651台、神奈川0.720台と、マイカーを持たない世帯が多いことがわかります。

マイカーは持っていないけれど、レジャーや買い物などクルマがあると便利なこともありますよね。そんなとき利用したいのがレンタカーやカーシェアリングです。

カーシェアリングとレンタカーの違いは?

カーシェアリング

カーシェアリングは、
”一台の自動車を複数の会員が共同で利用する自動車の新しい利用形態で、当初は仲間同士等で自然発生的に行われていたものが、組織的に運営されるようになったもの“(公益財団法人交通エコロジー・モビリティ財団 カーシェアリングより抜粋)。

カーシェアリングの料金は、初期費用(無料の場合もある)、月額基本料金、利用料金がかかります。利用料金は15分単位で設定されているなど、短時間の利用では利用料金を抑えることができます。

クルマは、マンション前の駐車場、コインパーキングの一区画内、コンビニエンスストアの駐車場などに置かれていて、ほとんどが無人管理。

予約した時刻に自宅マンション内の駐車場に向かい、ICカードの会員証で認証してクルマに乗るような場合だと、カーシェアリングでもマイカーと同じような感覚で利用できます。

ただし、カーシェアリングのナンバーはレンタカーと同じく「わ」ナンバーです。

レンタカー

レンタカーの料金は、利用料金とオプション利用料金(補償の加入など)がかかります。利用料金は6時間など、ある程度長時間の設定がされています。カーシェアリングと違い、初期費用、月額料金がありません。

クルマは、専用の店舗やガソリンスタンドに併設店舗など有人管理です。

店舗では、軽自動車から大型車まで多様な車種のクルマが用意されています。マイカーを持っているけれど大人数で出かけるから大型車を借りる、大きな荷物を運ぶためにワゴン車を借りるなどの用途に対応できます。

憧れの高級外車に乗ってみたいけれど、マイカーとして所有するのは負担が大きすぎる、というときに、レンタカーで借りてみるといった使い方もできます。

カーシェアリングとレンタカー、どっちがお得か具体的に計算してみました

ケース1:週に一回、子どもの習い事の送迎でクルマを借りる場合

利用時間は、1回3時間、月に4回利用。
カーシェアリングだと(タイムズカープラス) 
月額合計 9,888円+入会時は初期費用1,550円
  内訳 月額基本料 1,030円
     利用料金 1回2,472円×4回=9,888円
     無料利用分 -1,030円

レンタカーだと(オリックスレンタカー)
 月額合計 25,920円(無料会員登録とネット予約で10%オフ 24,048円)
      利用料金 1回6,480円×4回=25,920円

短時間の頻繁の利用は、カーシェアリングの方がお得です。

ケース2:週末、日帰りで遠出する場合

利用時間は、1回12時間、月に1回利用。
カーシェアリングだと(タイムズカープラス) 
月額合計 6,690円+入会時は初期費用1,550円
  内訳 月額基本料 1,030円
     利用料金 1回6,690円
     無料利用分 -1,030円

レンタカーだと(オリックスレンタカー)
 月額合計 6,480円(無料会員登録とネット予約で10%オフ 5,940円)
      利用料金 1回6,480円

カーシェアリングは利用がない月でも月額基本料がかかります。不定期の長時間の利用は、レンタカーの方がお得です。

レンタカー、カーシェアリングに続く選択肢の登場

現在は、大手レンタカー会社よりもかなり格安なレンタカー会社も登場してきています。また、個人間でクルマの貸し借りを仲介する仕組みも登場し、クルマを借りる選択肢は広がっています。ただ、利用料金は格安ですが、個人間での取引ではトラブルへの不安もあります。

料金のお得さだけで選ぶのではなく、使いやすさ、安心感なども考えて、楽しくクルマに乗れるとよいですね。

文・正田きよ子(ファイナンシャル・プランナー)

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