「お金持ちになりたければ、お金持ちと友達になりなさい」このようなことを言う人がいる。この言葉を聞くと「図々しい、お金稼ぎたければ自力で努力するべきだ!」眉をひそめてしまう人もいるだろう。

だが、この言葉は的を射ているだろう。完全に独力で巨万の富を築いた人は多くない。歴史的な偉人であっても、回りの力を借りて成功している。いつの時代においても、一般人がお金持ちになるには、お金持ちとお付き合いすることが成功への近道なのだ。

「お金持ちなんて自分の見知っている範囲では一人もいない」「自分など相手にされるものか」と諦めるのは早い。今回は一般人でもお金持ちと友達になる方法をお伝えしたい。

お金持ちはお金持ち同士で付き合う

まずはお金持ちの特性、求めるものが何かを理解するところから始めよう。「自分が彼らからノウハウや人脈を得たい」と自分本位に出かけていっても、鼻で笑われて相手にされることはない。

「自分がよく連絡を取る5人の友人の平均年収があなたの年収だ」と言われる。実際にやってみて欲しい。多くの場合、当たっている事に気付き、驚かされるはずだ。人は自分と同じレベルの人と付き合う傾向にあるようだ。

お金持ちも、お金持ち同士で付き合う。そしてお金持ちが積極的に買うものといえば、資産性の高いものや自分の価値を高めてくれるものだ。不動産や株、高級時計や教育サービスなどである。こうした情報をインナーサークルで共有し合っているのだ。

例えば、筆者はある不動産投資会社の社長から、代々続いた法律事務所の物件が溜池山王に出た。事情があって未公開となるので、よかったら君に紹介するよ」と言われたことがある。半信半疑で詳細を調べてみると、やはり事実であった。「お金持ちには儲け話が、貧乏人には詐欺話がやってくる」というが、これは本当かもしれない。

お金持ちは慎重に付き合う相手を選ぶ

お金持ちは気軽に付き合ったりはしない。頻繁にメディアに登場し、人の良さそうな顔を社長もいるが、それはあくまで対外的なPublic Faceであり、実際にはビジネス話を持ってくる人間を次々と追い返しているだろう。

「対外的にはいい顔をしておくことにはメリットがある。企業イメージもあるし、不特定多数の人間が見ているから印象を悪くする事はデメリットだ。だが、プライベートの付き合いにはお金も時間も取られるから、お互いにメリットがあり、心底楽しい相手でなければ付き合わない」という社長は多い。

お金持ちは黙っていても色んな人間が寄ってくる。人付き合いは費用もさることながら、彼らにとって最大の資源である「時間」を使うことになるので、その時間を投資するに見合う相手かどうかを見定めているのだ。なんとも冷酷に感じる話だが、それが出来るからこそ利益を積み上げてお金持ちになったと言える。