社会人はなかなか異性との出逢いがないもの…。「自然な出会いではなく、自主的に結婚に向けた活動をしなければ自分は結婚できないのでは?」そんな焦燥感にかられ、婚活に励んでいる人も多いのではないだろうか。婚活ツールには様々なものがあり、人それぞれ自分にあった方法を取っているだろう。

異性で出逢う方法として、多くの人はまず合コンを思いつくだろう。その一方、近年はスマートフォンの普及もあり、マッチングアプリに出逢いを求める人も多い。合コンとマッチングアプリ、経済的合理性が高いツールはどちらなのだろうか。

「深さ」にメリットがある合コン

男女が対面する合コンは、まさに白兵戦と言えるだろう。どんなにITツールが発達しても、対面による情報伝達力にはかなわない。話をしている相手の表情や雰囲気、仕草などに現れる深層心理や、お洒落なお店の雰囲気やお酒の酔いも気分の高揚を後押ししてくれる。合コンは1回セッティングするのに時間も費用もかかってしまうが、こと「深さ」においてはマッチングアプリを圧倒する。

しかし、合コンにもデメリットはある。それは「広さ」の面で効率が悪いということだ。特に結婚したい相手に求める条件をしっかり持っているならば、合コンはやや相性が悪い。参加者は、どうしても幹事のフィルタを通したものになってしまうし、一度に接することできる人数も限られている。さらに立地の影響も受ける。自分の居住エリア以外の異性と出逢えるチャンスは、物理的にほぼないと言って良いだろう。

「広さ」にメリットがあるマッチングアプリ

広さはない合コンに対して、真逆のメリットを持っているのがマッチングアプリだ。年収や年齢、居住地などの条件をかけて検索すると、数秒で条件にマッチした人を日本全国の会員からアクセスできる。この「広さ」は合コンにはないメリットであり、マッチングアプリの強みそのものだ。

筆者は合コンで結婚したカップル、マッチングアプリで結婚したカップルとも知人にいるが、合コンのカップルは同じ生活圏だったのに対し、マッチングアプリのカップルは埼玉と大阪という遠距離恋愛だった。マッチングアプリがなければ決して実現し得なかった、まさにネットの力を示すものといえる。