緊急事態宣言が発令されてから1ヶ月以上経過した今、非日常が日常化しつつあります。全ての地域で緊急事態宣言が解除されたとして、どこまでがいつも通りの日常に戻るのでしょうか? アフターコロナの世界で私たちの生活はどのように変化するのか……筆者の予想を交えながら考えていきます。

非常事態が日常に変化してきている

突然ですが皆さんは、「インキュベートの法則」をご存知でしょうか?
インキュベートの法則とは「21日間継続した事は習慣化する」というもの。何か覚えて習慣化したい事を21日間続ければ、顕在意識から潜在意識へと変わり、行動が習慣になって定着するというものです。

4月7日に非常事態宣言が発令されてからすでに1ヶ月以上経ちます。すでに解除されている地域もありますが、この緊急事態宣言が発令されたことによって、会社がテレワークを導入したり、外出を控えたりといった生活に変化があったのは事実です。1カ月以上経過しているため、もう既に「習慣化されている」という人も多いでしょう。

はじめは慣れない事態に戸惑っていても、気が付いたらお家で仕事する空間に慣れていたり、買い物も生活必需品のみを買いにささっと済ませる程度で当たり前になっていたはずです。

もしこの緊急事態宣言が、全ての地域で解除されたとしても完全には元の日常に戻るわけではありません。非日常で学んだことが日常に組み込まれていくのでは? と筆者は考えています。そんなアフターコロナの世界で私たちの生活はどのように変化するのか、今回は予想も交えながら考えていきたいと思います。

会議はオンラインが主軸に

テレワーク期間中にオンライン会議をした人もたくさんいると思いますが、アフターコロナでもこのWEB会議はスタンダードになっていくでしょう。

もともと大手企業では「週1日だけテレワークといったシステム」を既に導入している会社も多数ありましたが、中小企業でも引き続きテレワークを進める方向になっています。会議のためだけに出社したり、アポイントがあるから会社に出向く……というのは徐々に少なくなっていくでしょう。少なくとも社内の場合は、オンライン会議ができれば十分回るはずです。

住む場所に変化

通勤しなくても仕事が回る状況が続けば、働き方自体を見直す人もいるでしょう。完全テレワーク化となった場合、これまで大きなストレスとなっていた通勤もなくなるため、会社に近い都心に住む必要もなくなります。今までは金銭面で少し無理してでも、会社から通える場所を選んでいたという人も居たはずです。今後は少し郊外に家を構えて、テレワークを続ける人も増えていくでしょう。

テレワーク環境を想定した設備や、仕事で疲れた体を癒す緑の多い公園が地域が人気に……と物件選びのポイントも変わってきています。