こんにちは。婚活FP(ファイナンシャル・プランナー)山本です。
婚活支援を行っていると、「結婚したら専業主婦になりたい」という女性に一定数お会いします。
ただ、その願望は、けっこう危険だと感じており、そのリスクをお伝えするためいくつかのケーススタディをご紹介しています。
【参考】
・高年収なのにお金がない!年収800万円に安心して教育費が不足した夫婦
・バラ色人生のハズが…高年収男性と結婚して失敗した残念な女性とは?
今回は「喜んで専業主婦になったものの、夫のDVに苦しみ離婚に至った」というケースをお伝えします。
結婚して憧れの寿退社!解放感で一杯だった
ある都心部に20代後半の独身女性、萌(仮名:もえ)さんがいました。
萌さんはそれなりの中堅企業に勤める身で、年収は約400万円。仕事は決して嫌いではありませんでしたが、結婚したら専業主婦になりたいという願望がありました。
そんな萌さんにある日、運命の転機が訪れます。それは、他社との合同の飲み会で少し年上の男性、壮太(仮名:そうた)さんと出会ったことです。
壮太さんは一部上場企業に勤める身で、年収は約600万円。お話していても、実に好感度の高い男性でした。
どうやら壮太さんも萌さんが気に入った様子で、2人は交際することになり、交際から1年後、ついに結婚することになりました。
壮太さんからの「家庭に入って欲しい」という要望を受け、萌さんは寿退社。憧れでもあった専業主婦になったのです。
結婚当初、萌さんは家事をがんばり、また壮太さんにも帰りが多少遅いことを除けば何の問題もなく、萌さんは一生涯の幸せを予感していました。
しかし、幸せは長くは続きませんでした。
出産後、旦那が豹変。ひたすら耐える日々
結婚して2年後、待望だった子供、海斗(仮名:かいと)君を出産してから壮太さんは変わりました。
萌さんを正社員から専業主婦にしたことで、「家事と育児はお前の仕事だろ!」という態度を取るようになったのです。育児には極めて非協力的で、海斗君の夜泣きが酷い時には、萌さんに当たり散らすようにもなりました。
萌さんも当初は「確かに壮太さんは仕事が大変だし、私ががんばらないと」と考えていましたが、壮太さんの攻撃はその後どんどんエスカレート。海斗君が小学校に入る頃には、壮太さんは嫌味しか言わなくなりました。
さすがに萌さんも耐えられなくなりますが、「今更社会復帰なんてできるのか?」という不安からなかなか離婚できずにいました。
結局、萌さんは海斗君が大学を卒業した後、ようやく離婚することができました。長年耐えた事で婚姻期間が長くなり、その分慰謝料を多く取れたのが不幸中の幸いでしょうか。
仕事を辞めることのリスク
彼・旦那が今、優しいからといって、結婚後、豹変しないとも限りません。
もし結婚した後、仕事を完全に辞めてしまうと、いざ離婚したくなっても、自分に経済力がないことから自信をなくし、旦那が暴君と化しても反撃もできず、ただひたすら耐えることになってしまいかねません。
ちなみにこの萌さん、50代の現在も社会復帰ができずにアルバイトの身です。年齢的にも再婚は難しく、今も経済的な問題に悩まされています。
「専業主婦になってほしい」と言われた時には決して安請け合いせず、十分にご検討くださいね。
文・婚活FP山本(山本FPオフィス代表)/DAILY ANDS
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