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2020/03/03

ネット証券5社を徹底比較 初心者が投資を始めるならどこがおすすめ?

(写真=metamorworks/Shutterstock.com)
(写真=metamorworks/Shutterstock.com)
「投資を始める!」と決めたなら、まずは口座を開設する証券会社を選びましょう。しかし、いざ口座開設しようと思っても、どの会社にすれば良いのか迷ってしまうかもしれません。そこで今回は、これから投資を始める人におすすめの手数料が安いネット証券5社を比較しご紹介します。

手数料以外にも優遇制度や投資情報、また投資アプリの取り扱いについても比較します。証券会社選びの参考にしてみてください。

【FPおすすめ】ネット証券5社、総合ランキング

口座を開設する証券会社選びのポイントは「手数料」と「選択肢の多さ」です。この2点を総合的に考えたおすすめランキングTOP5をご紹介します。
 
 
1位 SBI証券 株式手数料 投信の取扱い 非課税制度
最低:55円
最高:1,070円
2,654本 一般NISA
つみたてNISA
iDeCo
株式手数料の上限はライブスター証券やDMM.com証券に劣りますが、一定以下の金額なら無料で株式取引できます(アクティブプラン)。
投信の取扱い数は5社の中で最高で、非課税制度も3種類すべて用意されています。

全体的にサービス内容が手厚く、5社の中で最もおすすめの証券会社です。
 
2位 ライブスター証券 株式手数料 投信の取扱い 非課税制度
最低:55円
最高:660円
2本 一般NISA
つみたてNISA
株式手数料に優れた証券会社で、DMM.com証券と並び5社の中で最低水準です。最低手数料は無料ではありませんが、最高手数料が660円と低く設定されています。まとまった金額で株式取引する方の有力な選択肢になるでしょう。

DMM証券より投信取扱いと非課税制度が優れており、DMM証券より優位としました。
 
3位 楽天証券 株式手数料 投信の取扱い 非課税制度
最低:55円
最高:1,070円
2,648本 一般NISA
つみたてNISA
iDeCo
株式手数料や非課税制度などはSBI証券とほぼ同水準です。一定以下の金額なら無料で株式取引できる(いちにち定額コース)点も同様ですが、投信取扱い数がわずかに及びませんでした。

SBI証券に互換されてしまう立場ですが、サービス内容は充実しており大差があるわけではありません。「楽天ポイント」ユーザーにはメリットがあるため3位としました。
 
4位 松井証券 株式手数料 投信の取扱い 非課税制度
最低:無料
最高:10万1,000円
1,241本 一般NISA
つみたてNISA
iDeCo
株式の最低手数料が無料ですが、上限が高く設定されています。まとまった金額の取引ではライブスター証券・DMM証券に互換され、投信取扱い数ではSBI証券・楽天証券に互換されてしまっています。株式の少額取引がメインの方は選択肢になるでしょう。

投信の取扱いが少ないわけではなく、また非課税制度が充実している点もよいですね。
 
5位 DMM.com証券 株式手数料 投信の取扱い 非課税制度
最低:55円
最高:660円
なし 一般NISA
株式手数料はライブスター証券と同率で、5社の中で最低水準です。
一方、投資信託の取扱いはありません。非課税制度も一般NISAの1つだけです。

株式手数料を重視しており、「投資はシンプルがいちばん」と考えている人は選択肢になりそうですね。

初心者へおすすめしたいSBI証券

投資初心者が口座を開設するなら「SBI証券」がおすすめです。

株式の取引手数料や投資信託の取り扱い数が優れており、非課税制度も「一般NISA」「つみたてNISA」「iDeCo(個人型確定拠出年金)」の3つが用意されており選択肢が豊富です。

まだ資産運用のイメージができていない投資初心者は「なにが自分に合っているか」を見つけることが大切です。SBI証券では幅広い選択肢が用意されていますので、自分にぴったりの運用方法を見つけられるでしょう。

もちろん、投資に慣れた後もそのまま使い続けられます。選択肢が充実しているということは、それだけ武器が多いということです。投資初心者が最初に口座を開くならSBI証券がよさそうです。

株取引なら松井証券かライブスター証券

SBI証券は株式手数料が高いというわけではありませんが、5社の中には株式手数料がより安い証券会社があります。株式手数料を重視するなら「松井証券」か「ライブスター証券」です。

松井証券の場合、1日累計の株式取引金額が50万円未満なら無条件で手数料が無料です。SBI証券のように取引コースを選択しなくても無料ですから便利ですね。なお、SBI証券の取引コースについては後述します。

ライブスター証券は、一度にまとまった金額で株式取引をするときにおすすめです。例えば100万円の株式取引の場合、松井証券は1,100円、SBI証券は535円、ライブスター証券は374円の手数料が掛かります。

SBI証券でも株式取引はできますが、より安いコストを追求したい場合は松井証券かライブスター証券を選択するとよいでしょう。

ネット証券の株式手数料比較

ここからは、より詳しい視点で各証券会社を比較していきます。まずは取引手数料から見ていきましょう。

株式などの取引を行うと手数料が掛かります。ネット証券は取引手数料が安い傾向にありますが、証券会社によって異なります。各社の最低・最高手数料は以下の通りです。
 
  株式最低手数料(税込) 株式最高手数料(税込)
SBI証券
(スタンダードプラン)
55円
※アクティブプランなら無料
1,070円
※アクティブプランなら上限なし
楽天証券
(超割コース)
55円
※いちにち定額コースなら無料
1,070円
※いちにち定額コースなら上限なし
松井証券 無料 10万1,000円
ライブスター証券
(一律(つどつど)プラン)
55円
※定額(おまとめ)プランなら440円
880円
※定額(おまとめ)プランなら上限なし
DMM.com証券 55円 880円

松井証券は最低手数料が無料

株式の取引は取引金額が大きいほど手数料が高くなり、一定金額以下の取引でも最低手数料が設定されていることがあります。最低手数料の金額によっては割高の手数料になってしまい、不利な取引となってしまう場合があります。

松井証券の場合、50万円以下の株式取引であれば無条件で無料になります。50万円以下の取引を考えている人は松井証券から検討してもいいかもしれません。

SBI、楽天は取引コース次第で最低手数料が無料に

SBI証券や楽天証券でも、取引コースを選択すると50万円以下の取引が無料になります。

SBI証券は「スタンダードプラン」「アクティブプラン」という2つの株式手数料体系を用意しています。このうちアクティブプランは最低手数料の設定がなく、50万円以下だと無料で取引できます。

楽天証券も「超割コース」と「いちにち定額コース」という2つの手数料体系があり、いちにち定額コースには最低手数料がありません。50万円以下の取引なら無料で取引ができます。

両社の取引コースは、取引の直前に変更することはできません。取引の前日15:30までに決めないといけないので、両社で10万円以下の株取引をしたい方は忘れずに設定しておきましょう。

取引金額が大きいならライブスター証券やDMM.com証券

  100万円の取引 200万円の取引
松井証券 1,100円 2,200円
SBI証券 535円 1,013円
楽天証券 535円 1,013円
ライブスター証券 374円 660円
DMM.com証券 374円 660円

株式の取引金額が大きくなってくるとライブスター証券やDMM.com証券のほうが有利になってきます。

10万円以下の取引では無料だった3社で100万円の取引を行うと手数料が上がり、特に松井証券は1,000円を超えてしまいました。ライブスター証券やDMM.com証券のほうが安い手数料で取引できることがわかります。

さらに大きな金額で取引を行う場合もライブスター証券とDMM.com証券は有利です。両社は取引手数料の上限に達する金額が低く、300万円以上の取引はすべて一律で880円だからです。

松井証券で上限に達するには1億円以上の取引、SBI証券や楽天証券で上限に達するには3,000万円以上の取引が必要です。

100万円以上の株式取引を行う場合はライブスター証券やDMM.com証券が有利といえるでしょう。

1日に何度も取引するなら定額プランも選択肢に

SBI証券、楽天証券、ライブスター証券は株式の取引コースが2つ用意されています。

株式の手数料は、「取引1回ごとに計算するタイプ」と「1日の合計取引金額で計算するタイプ」があります。1日に何度も取引する場合、後者のタイプを選んだほうが有利に取引できる可能性があります。

SBI証券では「アクティブプラン」、楽天証券では「いちにち定額コース」、ライブスター証券では「定額(おまとめ)プラン」が1日の合計取引金額で計算する取引コースです。

取引金額によっては有利にならないこともありますので、条件をしっかり確認して選択しましょう。

なお、ライブスター証券の取引コースの変更も前日15:30までに決める必要がありますので注意しましょう。

ネット証券 投資信託の銘柄数

資産運用は株式以外に投資信託も重要な選択肢です。特に取引手数料が掛からない「ノーロード投資信託」が充実しているとお得に取引ができるでしょう。

2020年3月2日時点で、各社の投資信託の取り扱いを比較してみましょう。
 
  投資信託の取り扱い数
SBI証券 2,654本
楽天証券 2,648本
松井証券 1,241本
ライブスター証券 2本
DMM.com証券 取り扱いなし

投資信託の販売手数料はすべて無料

DMM.com証券は投資信託の取扱いがありませんが、それ以外の4社では投資信託の販売手数料はすべて無料です。

SBI証券と楽天証券は豊富な取り扱い

ネット証券大手のSBI証券と楽天証券は両社2,600本以上の取り扱いがあります。両社なら充実した品ぞろえから投資信託を選択することができそうですね。

SBI証券や楽天証券には及びませんでしたが、松井証券も十分な品揃えです。投資信託での運用も検討しているならこの3社は有力な選択肢になるでしょう。

投資信託の取り扱いが乏しいorない証券会社も

ライブスター証券が取り扱っている投資信託は「ひふみプラス」「ひふみワールド+(プラス)」という銘柄2つだけです。DMM.com証券では取り扱いがありませんでした。

ひふみプラス、ひふみワールド+(プラス)はSBI証券、楽天証券、松井証券のいずれでも手数料無料で購入できます。投資信託で運用したい場合、あえてライブスター証券やDMM.com証券を選択する必要はなさそうです。

なお、証券取引所に上場している投資信託(ETFなど)はどの証券会社でも購入可能です。

NISA、つみたてNISA、iDeCoの取り扱い

これから投資を始めるなら、より有利に投資できる優遇制度を活用するのも良い選択肢です。優遇制度には主に「一般NISA」「つみたてNISA」「iDeCo(個人型確定拠出年金)」があります。一般NISA、つみたてNISA、iDeCoでは運用で得られた利益が非課税になります。通常だと20.315%の税金が掛かりますから、これらの優遇制度を利用したほうがお得に運用できますね。

しかし、これらはすべての証券会社が対応しているわけではありません。5社の取り組みを比較しましょう。
 
  一般NISA つみたてNISA iDeCo
SBI証券 あり あり あり
楽天証券 あり あり あり
松井証券 あり あり あり
ライブスター証券 あり あり ×
DMM.com証券 あり × ×

SBI、楽天、松井はすべて対応

SBI証券と楽天証券、松井証券はすべての優遇制度に対応しています。これらの証券会社なら優遇制度を問題なく利用できるでしょう。

ライブスター、DMMは注意が必要

DMM.com証券は一般NISAのみ、ライブスター証券は一般NISAとつみたてNISAに対応しています。iDeCoはどちらも対応していません。優遇制度への取り組みはあまり充実しているとはいえないかもしれません。

また両社は原則株式しか取り扱っていない点にも注意が必要です。一般NISAは株式と投資信託が対象ですが、両社の場合そもそも投資信託の取り扱いが限定的です。

ライブスター証券やDMM.com証券は、株式投資をメインにする人が選択すべき証券会社といえそうです。

投資情報サイト、投資アプリ&ツール

投資の判断を行うにはいろんな情報が必要です。投資判断を助けてくれる投資情報の取り組みを比較しましょう。
 
  無料の投資情報 スマホアプリ
SBI証券 ロイターなどのニュース情報
アナリストのレポートなど
SBI証券株アプリ
楽天証券 日経テレコンなどのニュース情報
「トウシル」で運用に役立つコラムを掲載
iSPEED
松井証券 QUICKなどのニュース情報 株touch
ライブスター証券 QUICKスコアなど銘柄検索ツール livestar S2
DMM.com証券 ロイターなどのニュース情報 DMM株

投資情報は各社充実している

ネット証券は各社投資の情報は充実しています。多少の違いはありますが、基本的に上記5社のどの証券会社を選んでも充実した投資情報を得ることができるでしょう。

なお、楽天証券が運営している投資情報サイト「トウシル」は、楽天証券に口座を持っていなくても利用することができます。参考にのぞいてみてもいいかもしれません。

取引アプリも全社取り扱いあり

スマホで簡単に取引ができるアプリも5社すべてが提供しています。

ネット証券ではスマホでブラウザなどから取引することもできますが、ページの読み込みなどで手間がかかります。アプリならより簡単に取引ができますので、普段忙しい人にはメリットが大きいでしょう。

また、投資情報はアプリでも確認することができます。すべての投資情報は専用ページで確認する必要がありますが、アプリでもある程度の投資判断はできるでしょう。

有料の投資情報&ツールも

ネット証券各社は投資の情報を無料で公開しています。しかし、無料とは別に機関投資家(プロ)向けの投資情報や、より詳細な株価情報が確認できる投資ツールなどを有料で提供している証券会社もあります。

基本的には無料の投資情報で十分投資判断ができるでしょうが、「より積極的に運用したい!」というような人は有料の投資情報を利用してみてもいいかもしれません。

取引ごとにネット証券口座を複数持つという選択肢も

ネット証券はどれも同じように見えるかもしれませんが、比較してみると少しずつ違いがあります。

大きな金額で株式取引をするならライブスター証券やDMM.com証券を、投資信託や優遇制度も利用したいならSBI証券、楽天証券、松井証券が選択肢になるでしょう。

証券口座はいくつ持っていても構いませんから、取引ごとに専用の証券口座を複数持つという選択肢もあります。違う証券会社でも確定申告を行えば損益通算も行えます。

証券口座を開設してみる

口座開設数1位、IPO取扱数1位、投信本数1位、外国株取扱国数1位
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文・若山卓也(フィナンシャル・プランナー)

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