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2019/09/11

「NISA」と「つみたてNISA」それぞれに有利な人は?

(写真=CRStudio/Shutterstock.com)
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個人投資家のための税制優遇制度、「NISA」と「つみたてNISA」は、売却益・配当益のうち一定の範囲の金額が非課税になります。この2つの制度には、どのような違いがあるのでしょうか。今回は、NISAとつみたてNISAの制度の違い、そしてそれぞれの投資に向いている人はどのような人なのかについて解説していきます。

NISAとつみたてNISAはどう違う?

「NISA」と「つみたてNISA」の制度内容について改めて確認しておきましょう。NISAは、2014年に始まった制度です。株式・投資信託などへの投資で得る配当金や分配金、譲渡益が非課税となります。非課税となる新規投資額は、毎年120万円までが上限、非課税期間は最長で5年間です。また、2019年4月現在、NISAを利用した投資ができるのは2023年までとなっています。(2023年に購入した商品は2027年まで非課税となります)

つみたてNISAは、投資信託の分配金、譲渡益が非課税になる制度です。2018年に始まりました。つみたてNISAで投資できる投資信託は、手数料が低水準のものに限られ、分配金も頻繁には支払われません。すべての投資信託で使える制度ではないので注意が必要です。つみたてNISAもNISA同様に、非課税となる新規投資枠が決まっており、毎年40万円までとなっています。

年間の投資額が小さい分、NISAよりも非課税期間が長く、最長で20年間非課税による投資が可能です。2019年4月現在、この制度を使って投資信託の購入ができるのは2037年までとなっています。(2037年に購入した商品は2056年まで非課税となります)

NISA・つみたてNISAの使い分けについて

NISA・つみたてNISAは、どちらも配当金・分配金・譲渡益が非課税になる制度ですが、投資対象が違います。NISAは株式や投資信託が投資対象です。保有して配当金や分配金を受け取るだけでなく、値上がりしたら売却して利益を得るタイプの金融商品が主となります。非課税期間は最長5年間なので長期保有するタイプの金融商品には向きません。

反対に、つみたてNISAは売買を繰り返すタイプの金融商品ではなく、毎月決まった額を投資していく積立タイプの投資信託が投資の対象です。投資できる金融商品も、手数料が低い投資信託や上場投資信託(ETF)に限られています。長期に見て投資したい場合は、「つみたてNISA」、比較的短期間で売買をしていきたい場合は「NISA」を選択するのが賢明です。

NISA投資が有利になるのはこんな人!

NISAを利用した投資が有利になるのは、金融商品の売買をして譲渡益を得たい人です。非課税期間の5年間で株式を何度も売買し、利益を得られればかなりの節税になるでしょう。しかし、NISAは年間の非課税投資枠120万円を使いきれなかった場合、翌年に持ち越せないという点がデメリットです。例えば、80万円分をNISAで利用し40万円分があまった場合はどうなるでしょうか。

その場合、翌年は120万円+40万円=160万円ではなく、前年と同じ120万円がNISA限度額となるのです。そのため、年間120万円いっぱいまで投資ができる人が有利になります。最大で年間120万円×5年間=600万円分の投資で出た利益が非課税となるとすれば、節税効果が大きいのではないでしょうか。
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