増やす
2020/07/15

楽天でNISAを始める3つのメリットとは?FPが解説

(写真=PIXTA)
(写真=PIXTA)
運用益が非課税になるお得な制度のNISA(ニーサ)ですが、口座が一つしか作ることができないため、どこで始めようかと悩む人は多いでしょう。今回は、ネット企業大手の楽天が展開する「楽天証券」のNISAについて、独自のメリットやNISAを始める時の注意点などをご紹介します。

そもそもNISAってどんな制度?

まずはNISAのなにがお得なのか、基本的な仕組みから確認しましょう。

運用益が非課税に

通常だと投資の利益には20.315%の税金がかかります。10万円の利益があると、2万3,150円の税金が引かれてしまう計算です。NISAを使うと税金がかかりませんから、その分の手取りが多くなり、有利です。

解約はいつでもできる

原則60歳まで引き出すことができないiDeCoと違い、NISAは市場休場日を除きいつでも売却できます。資金を拘束されるのが嫌だという方にはメリットですね。

損益通算できない点に注意

NISAは他の資産と損益通算ができない点がデメリットです。

例えば、A投信を+10万円、B投信を-10万円で売却した場合、損益通算で税金は0になります。しかしB投信がNISAの場合、損益通算ができないので、A投信の売却益に約2万円の税金がかかってしまいます。

「一般NISA」と「つみたてNISA」の違いを理解しよう

NISAには、「一般NISA」と「つみたてNISA」があります。どちらも運用益は非課税ですが、非課税期間や投資できる額などが異なります。

「一般NISA」と「つみたてNISA」は同時に利用することができないため、どちらか1つを選ぶ必要があります。そこで、この2つの違いを解説します。
 
  一般NISA つみたてNISA
非課税期間 5年 20年
投資できる額 120万円/年 40万円/年
投資できる商品 国内と海外の株式
投資信託
投資信託のみ
投資できる期間 2023年まで 2042年まで

一般NISAは年間120万円まで好きなタイミングで投資でき、投資した年を含めて最大5年間非課税で運用することができます。この期間内に売却すれば、売却益に課税はされません。

売却益だけでなく、配当も非課税で受け取ることができます。配当の受け取り方を「株式比例配分方式」に指定すれば、5年以内の配当も非課税で受け取れます。

一方、つみたてNISAの投資対象は投資信託のみで、株式は買えません。投資できる金額も一般NISAより少なく、年間40万円までです。購入するタイミングも自由に選べず、定期的に買う「積み立て方式」に限定されています。

一般NISAより制限が多いですが、その代わり最大20年間もの非課税期間が設定されています。

年ごとの切り替えはできますが、前述のとおり同時に利用することはできません。

一般NISAの特徴 

2つのNISAのうち、先に始まったのは一般NISAです。投資できる商品は、国内外の株式や投資信託(ETF(上場投資信託)を含む)で、多くの選択肢があります。手数料がかかるものにも投資できますが、もちろん手数料は低い方が有利ですので、事前に確認しましょう。

ただし、一般NISAに投資できるのは2023年までです。2024年以降は一般NISAに新規投資はできませんから注意しましょう。なお、2023年に買った商品の非課税期間は2027年まで続きます。

2024年以降は、新しい「新NISA」が始まる予定です。ルールが現在のものと変わるので注意しましょう。
 
  新NISA(予定)
非課税期間 5年
投資できる額 2階部分 102万円
1階部分 20万円
投資できる商品 2階部分 国内外の株式、投資信託
1階部分 投資信託
投資できる期間 2024~2028年
1階部分(現在のつみたてNISAに相当)と2階部分(現在の一般NISAに相当)の2段階構成
原則、1階部分を利用した方が2階部分を利用できる
※投資経験者などは直接2階部分を利用できる

つみたてNISAの特徴

2018年にスタートしたつみたてNISAは長期の資産形成を考えている方に多くのメリットがあります。

つみたてNISAで投資できる商品は、金融庁が設定した「長期投資に向く条件」をクリアした投資信託のみとなっています。長期投資に向く条件とは、具体的には次のようなものです。
  • ETFを除いて買い付け手数料が無料
  • 買った後のコスト「信託報酬」が一定以下
  • 毎月分配型ではない
  • 運用期間が長期あるいは無期限
投資できる商品が限定されているのは、言い換えると、金融庁お墨付きの銘柄が厳選されているということ。初心者でどの商品を選んでいいかわからないという人でも始めやすいと言えるでしょう。

ただし、一般NISAは好きなタイミングで投資できますが、つみたてNISAは毎月定額で買い続けることが原則です。金融機関で微妙な違いはありますが、投資タイミングを自由に選べない点に注意しましょう。

「一般NISA」「つみたてNISA」どっちを選べばいい?

どちらも一長一短で、なかなか選べないかもしれませんね。そういう方は、自分の投資スタイルやタイプに合わせると選びやすいですよ。

・一般NISA:タイミングも商品も自分で決めたいタイプ
一般NISAが優れている点は、投資の制限が少ないところです。国内外の株式や投資信託から広く商品を選べますし、好きなタイミングで投資することができます。

自分で商品や投資タイミングを選びたい方は、一般NISAを選択しましょう。

・つみたてNISA:商品や投資タイミングにこだわらないタイプ
つみたてNISAには、投資タイミングや商品に制限があります。しかし、投資タイミングを選べば必ず利益が出るわけではないですし、つみたてNISA対象の銘柄は一定の基準をクリアした投資信託なので安心です。

「平均的なリターンが出れば十分」という方は、非課税期間の長いつみたてNISAを選ぶほうがいいでしょう。

以下の表は、一般NISAとつみたてNISAの投資タイミングと、商品の数(楽天証券を例にしています)をまとめたものです。見比べながら、自分にはどちらが向いているのか検討してみるといいでしょう。
 
  投資タイミング 楽天証券で投資できる商品の数
(2020年6月23日時点)
一般NISA 好きなタイミング 1万銘柄以上
国内株式:4,105銘柄
米国株式:2,941銘柄
中国株式:929銘柄
アセアン株式:258銘柄
投資信託:2,670銘柄
つみたてNISA 積み立て方式 投資信託の158銘柄

楽天証券のNISAメリット4つ 主婦や初心者にもおすすめ

NISAの特徴がわかったところで、次は証券会社を選びたいですよね。しかし証券会社はたくさんあるので、どこでNISAを始めていいか迷ってしまう人もいるでしょう。

そこでおすすめしたいのが、NISA自体のメリットに加え、楽天独自のメリットもある楽天証券のNISAです。どんな特徴やメリットがあるのか、楽天のNISAについて詳しく解説します。

まずは、楽天証券の一般NISAとつみたてNISAのメリットを、手数料やポイントの面で確認してみましょう。
 
  楽天の一般
NISA
楽天のつみたて
NISA
株式手数料 国内株は無料
海外ETFは買付手数料が
実質無料
投資信託
(銘柄、
販売手数料)
 2,670銘柄
すべての販売
手数料が無料
158銘柄
すべての販売
手数料が無料
楽天
ポイント
株式手数料1%分の
ポイント付与
楽天銀行からの
入金でポイント付与
投信残高に応じて
ポイント付与
投信積立なら
楽天カード決済で
ポイント付与(1%)
楽天銀行からの
入金でポイント付与
投信残高に応じて
ポイント付与
楽天カード決済で
ポイント付与(1%)

楽天証券のNISAメリット1:買い付け手数料がお得に

楽天の一般NISAで国内株を買うときの手数料は無料です。海外ETFの場合は手数料がキャッシュバックされます。投資信託も販売手数料は無料ですから、楽天証券では「一般NISA+海外株式」の組み合わせでのみ、手数料がかかることになります。

買い付け手数料の負担は一般NISAのデメリットですが、楽天ならある程度補えそうですね。

楽天証券のNISAメリット2:つみたてNISA銘柄が豊富

楽天のつみたてNISAでは158銘柄もの取り扱いがあり、金融庁が認可した174本(公募株式投資信託)のほとんどを取り扱うことができます。豊富な銘柄から自分にぴったりの商品を探しましょう。

楽天証券のNISAメリット3:投資信託なら毎月楽天ポイントが貯まる

楽天証券で投資信託を保有すると楽天ポイントがもらえますが、これは一般NISAやつみたてNISAも対象です。

「投資信託資産形成ポイント」なら投資信託残高50万円以上で毎月ポイントが付与されます。また、楽天銀行との連携サービス「ハッピープログラム」を利用すると、10万円の残高ごとに4ポイントが毎月もらえるようになります。
 
投資信託の残高に応じてもらえる楽天ポイント(毎月)
投資信託の残高 投資信託資産形成ポイント ハッピープログラム
10万円 0ポイント 4ポイント
50万円 50ポイント 20ポイント
100万円 50ポイント 40ポイント
200万円 100ポイント 80ポイント
300万円 100ポイント 120ポイント

資産形成ポイントとハッピープログラムは併用できないので、どちらかを選ぶ必要があります。どちらが有利かは、投資信託の残高で決まります。

またハッピープログラムを利用すると、楽天銀行から楽天証券への入金もポイント付与の対象になります。会員ステージによって、獲得できるポイント数が違います。
 
会員ステージ ベーシック アドバンスト プレミアム VIP スーパーVIP
入金ごとに
もらえる
ポイント
1ポイント 2ポイント 3ポイント
対象は「らくらく入金」「自動入金(スイープ)」のみ
ポイントがもらえるのは月に最大3回まで(VIP以上でも月に9ポイントが上限)

つみたてNISA、あるいは一般NISAで投資信託の積み立てをする場合、決済方法を「楽天カード」に設定すると、積立額の1%分のポイントがもらえます。月に900円以上を投資信託で積み立てるなら、楽天銀行から引き落とすよりも楽天カード決済のほうがお得です。

貯まったポイントは楽天市場など楽天グループで使えるほか、楽天証券内で投資信託や株式の購入代金に充てることもできますよ。

楽天証券のNISAメリット4:「スーパーポイントアップ」キャンペーンでさらにお得に

楽天証券は、楽天市場の「SPU(スーパーポイントアッププログラム)」の対象になっており、条件を達成すると楽天市場のポイント還元率が+1倍になります。

楽天証券でSPUを達成するためには、まず楽天証券のポイントコースを「楽天スーパーポイントコース」に変更します。その上で投資信託を1回で月に500円以上、1ポイント以上使って買うことでSPUの対象になります。

「ポイントコースを変更していない」や「ポイントを使っていない」、また「1回で500円以上買っていない」場合は対象にならないので注意しましょう。
(画像=著者作成)

一括投資と積み立て投資のどちらも対象です。一般NISAはもちろん、つみたてNISAではぜひ活用したいですね。積み立て投資の場合は、楽天カード決済と併用するとよりお得ですよ。

SPUでポイント還元率が+1倍になるのは投資信託を買った月なので、できるだけ月の上旬に達成することを目指しましょう。

楽天証券ではどんなNISA商品を選んだらいい?

楽天証券では、一般NISAはもちろんですが、つみたてNISAでもたくさんの商品を用意しています。どのように選べばいいのでしょうか。

商品を選ぶ際のポイント5つ! FP目線で解説

商品を選ぶ際、チェックすべきポイントがあります。FP目線で紹介したいのは、以下の5つです。
 

【株式】
〇ポイント1:業績が安定しない企業を避ける 
〇ポイント2:財務が不安定な企業を避ける

【投資信託】
〇ポイント3:運用コスト「信託報酬」 できるだけ低いものを選ぶ
〇ポイント4:「信託期間」 できるだけ無制限を選ぶ
〇ポイント5:「毎月分配型」 できるだけ分配しないものを選ぶ


詳しく解説していきます。

・株式は決算で「業績」と「財務」をチェック
一般NISAで株式に投資する場合は、業績や財務が安定しているものを選ぶのが無難です。企業の業績(売上や利益など)や財務(負債や自己資本など)を確認しましょう。

決算書を見てもいいですが、最初は楽天証券HPのほうが見やすいかもしれません。まとめられていますし、過去のものと比較しながらチェックできるのでおすすめです。

・投資信託は「信託報酬」と「信託期間」、「毎月分配型」に注意
楽天証券では投資信託の販売手数料は無料ですが、運用中のコスト「信託報酬」は銘柄ごとに違います。できるだけ低いものを選びましょう。

「信託期間」は、投資信託が償還するまでの期間です。あまりに短いものを買ってしまうと、NISAの非課税期間を使い切れないかもしれません。できるだけ「無制限」となっているものを選びましょう。

「毎月分配型」は、投資信託が利益の一部を「分配金」として毎月投資家に還元するタイプの投資信託です。運用効率が悪くなるので、できるだけ分配金を出さない銘柄を選びましょう。

なお、つみたてNISAの場合は、対象商品がこれらの基準をある程度満たしています。一般NISAの場合は、これらのポイントに注意しましょう。

ランキングTOP10! 楽天証券の取扱商品で、信託報酬が安いのは?

チェックポイントの一つである「信託報酬」は、少しでも安いものを選びたいですよね。そこで、信託報酬の安い商品をランキングにしました。商品選びの参考にしてください。
 
順位 ファンド名 信託報酬
(実質 税込)
1位 eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) 0.0968%
2位 SBI・先進国株式インデックス・ファンド 0.1022%
3位 <購入・換金手数料なし>
ニッセイ外国株式インデックスファンド
0.1023%
4位 eMAXIS Slim 先進国株式インデックス 0.1023%
5位 たわらノーロード 先進国株式 0.10989%
6位 SBI・全世界株式インデックス・ファンド 0.1102%
7位 eMAXIS Slim全世界株式(除く日本) 0.1144%
8位 eMAXIS Slim全世界株式(3地域均等型) 0.1144%
9位 eMAXIS Slim全世界株式(オール・カントリー) 0.1144%
10位 たわらノーロード 全世界株式  0.132%

それでも迷ってしまう人に!ずばり、FPおすすめ商品3選

ここまで商品を選ぶ際のチェックポイントなどを紹介しましたが、それでも「自分で選ぶのは難しい」と思う人もいるかもしれませんね。そこで、楽天証券が取り扱う投資信託の中で、特におすすめの3銘柄をご紹介します。なお、リターンとリスクは2020年6月19日時点のものです。

「eMAXIS Slim米国株式(S&P500)」楽天で運用コストが最も低い

eMAXIS Slim米国株式(S&P500) 信託報酬
(実質 税込)
1年リターン 1年リスク
一般NISA
つみたてNISA
0.0968% 6.62% 31.91%

楽天証券のNISAの中で、最も信託報酬が低い銘柄です。アメリカの株価指標「S&P500」に連動するインデックスファンドで、実質的にアメリカの大型株500社の株に投資することになります。

「ひふみプラス」つみたてNISA基準クリアのアクティブファンド

ひふみプラス 信託報酬
(実質 税込)
1年リターン 1年リスク
一般NISA
つみたてNISA
1.078% 12.76% 24.44%

独立系運用会社「レオスキャピタル」が運用するアクティブファンドです。国内外の株式を調査・分析し、柔軟な運用を行います。

インデックスファンドと比較すると信託報酬が若干高く設定されていますが、つみたてNISAでも買うことができる貴重な銘柄の一つです。

「ニッセイ・インデックスバランスファンド(4資産均等型)」1本で分散投資ができる

<購入・換金手数料なし>
ニッセイ・インデックスバランスファンド
(4資産均等型)
信託報酬
(実質 税込)
1年リターン 1年リスク
一般NISA
つみたてNISA
0.154% 4.45% 15.98%

国内株式、海外株式、国内債券、海外債券に4分の1ずつ投資するバランス型ファンドです。株式以外に債券を組み込むことで分散投資効果が高まり、リスクを下げる効果が期待できます。

1本で手軽に分散投資ができるので、おすすめです。

楽天NISAはお得がいっぱい

資産運用をしながら楽天ポイントも貯められる楽天証券のNISA。資産運用を検討している方は、楽天NISAを選択肢に入れてみてはいかがでしょうか。
 
ネット証券おすすめ一覧
 
文・
肩書・ファイナンシャルプランナー
証券会社で個人向け営業を経験し、その後ファイナンシャルプランナーとして独立。金融商品仲介業、保険募集代理業、金融系ライターとして活動しています。 関心のあるジャンルは資産運用や保険、またお得なポイントサービスなど。お金にまつわることなら幅広くカバーし、発信しています。AFP、プライベートバンキング・コーディネーター資格保有。

【こちらの記事もおすすめ】
ネット証券10社を比較。最も手数料が安いのは?
ネット証券5社を徹底比較 どこがおすすめ?
取引手数料が安い証券会社ランキングTOP3
楽天証券とSBI証券どちらで口座開設する?
iDeCoにおすすめの金融機関は?人気のSBI証券と楽天証券を比較
PREV 住宅ローンで不動産投資はNG!最悪は一括返済を求められることも
NEXT 連続増配ETFの魅力とは?リスクはある?

続きを読む









Feature