「迷いましたが、やはり手堅いの不動産投資です」(佐々木愛子/30代)
これが専門家の本音というところでしょうか。よい物件なら手堅く、利回りも高いという不動産投資。ほかにもこんなメリットがあるそうです。「不動産投資は、いい物件に当たれば一番安定して収入が得られる方法です。いい物件なら利回りは他の金融商品よりも高く、10%ほどになるものもあります」(阿部理恵/50代)
「勤め人であれば金融機関の審査に通りやすく、手間がかかりません」(匿名/30代)
また、今関さんが言うには不動産投資には4つのメリットがあるとか。それがこちら。「不動産投資ローンを借り入れれば、少額の持ち出しで投資用物件を購入できます。また、現役時代にローンを完済しておけば将来つぶしもききますよ」(今関倫子/40代)
「第一に楽しいし、銘柄を探すこと自体で経済感覚が養えます。(株式投資は)資本社会においての基本です」(佐々木愛子/30代)
「配当や優待を楽しめるだけでなく、日本経済の動きを知るよいきっかけとなります」(つじもとFP事務所 辻本ゆか/40代)
「お金だけでなく、世の中に対する視野も広がっていいと思います」(深川美幸/40代)
お金を株式で運用することにより、「経済の勉強になる」「世の中に対する視野が広がる」などのメリットがあり、「楽しめる」ことが株式投資の一番の魅力のようですね。「食品や化粧品、金券といった『株式優待』は魅力的」(婚活FP山本/30代)
「ETFは少額から始められますし、配当がある、さまざまな銘柄を組み合わせるのでリスク分散できるなど、株と投資信託のそれぞれのいい部分を持ち合わせています」(阿部理恵/50代)
「投資を始めるなら、初心者が取り組みやすいものがいいと思います。積立型の投資信託はリスクを分散しやすいですね」(匿名/30代)
「投資が初めての人でも、少額から毎月自動的に掛け金を積み立てられるため、手間をかけることなく時間分散して投資ができます」(今関倫子/40代)
こうして聞いてみると、積立型の投資信託には初心者がとっつきやすい条件がそろっているわけですね。「長期投資の基本。日々の相場に一喜一憂せず、忙しい日常で特に考えなくていいのがメリットです」(佐々木愛子/30代)
ひと昔前は、投資信託といえば高い手数料というイメージでしたが、少し違ってきているようにも感じます。「最近は、投資信託だけでも低コストで分散投資が可能な環境が整っています」(寺野裕子/40代)
「積立型の投資信託は一番簡単に勉強でき、銀行預金に比べれば納得できる収益性もある。それでいて投資の中ではリスクが低めです」(婚活FP山本/30代)
そして、こんな直球の意見も。「株価がこれだけ高い状況では、一括購入での投資信託は割高感があります。けれども、積立型であればコツコツと毎月同額で投資信託を購入していけます。高いときには少し購入、安いときには多めに購入できる仕組みである『ドルコスト平均法』を活用し、長期運用をしていくことをおすすめします」(稲村優貴子/40代)
「お金を増やす王道です」(深川美幸/40代)
「機械(ロボアド)で診断するからこそ、自分では気づかなかったクセや考え方を知ることができます」(阿部理恵/50代)
「何に投資すればいいか迷う人は、ロボアドバイザーで自分の考えに合った商品を選ぶのも手です」(つじもとFP事務所 辻本ゆか/40代)
「イデコなら、5000円からの少額で始められ、税制優遇を受けながら老後資金の準備ができます」(今関倫子/40代)
iDeCo(イデコ)とは?「手取り収入を増やすには、収入の控除になる生命保険やイデコも活用していくといいでしょう」(稲村優貴子/40代)
「金利が高めな海外投資もいいのではないかと思います」(黒須かおり/40代)
「これから投資を始めて、コツコツ資産を増やしていきたい初心者の方におすすめだと思うのが『つみたてNISA』です。低コストで、商品構成も初心者向けになっているのがよいですね」(寺野裕子/40代)
「少額から長期的な分散投資ができますし、途中でも引き出しできることがおすすめの理由です」(黒須かおり/40代)
「少額から積み立てられるので、家計にあまり影響がないのも魅力です」(つじもとFP事務所 辻本ゆか/40代)
「『投資初心者』には積み立てでの投資信託を勧めるのが基本。つみたてNISAは活用すべき制度です」(佐々木愛子/30代)
大きなリスクを取ることなく安心して始められるのが、「つみたてNISA」を投資初心者におすすめできる理由というわけですね。一方、こんな意見もありました。「実際には今後の商品や制度の未来にあいまいさが残るものの、配当益や運用益が非課税な点、そして手数料がかなり抑えられた商品ラインナップは、率直に言って有利です」(婚活FP山本/30代)
その理由はというと……「たくさんお金を持っている人には向いていません」(阿部理恵/50代)
「現行NISAより長期間非課税で運用できるのがメリットとされていますが、投資できる年額は現行NISAに比べると少ないのです。少額での積み立てが希望であればおすすめですね」(今関倫子/40代)
つまり、「つみたてNISA」は少額投資を希望する初心者にこそおすすめであるものの、すべての人に向いているわけではないというのが専門家の意見でした。この他にも、いくつか注意点があるようです。「非課税枠は年間40万円まで。投資できる銘柄も限定されています」「しかし、お金があると使ってしまうというような人には、お得にお金を貯めていける方法です」(今関倫子/同上)
「通常のNISAと同時活用はできません」(佐々木愛子/30代)
「リスクや手数料を意識しすぎた商品選定のように感じられるため、リターンや資産形成の観点では不十分さを感じます。あくまで『毎月、銀行口座でお金を眠らせるくらいなら』といったレベルでしょうか」(婚活FP山本/30代)
「選べる銘柄が限定されているので、さまざまな投資信託で長期運用を目指している人は、あえて『つみたてNISA』にする必要はありません」「つみたてNISAにすると、株式の売買利益や配当への非課税メリットが受けられないのです」(稲村優貴子/40代)
「株式投資したい人は、通常のNISAを利用したほうがお得です」(深川美幸/40代)
「つみたてNISAの非課税期間は40年ですが、もし現行NISAが延長される場合、つみたてNISAは必ずしもメリットばかりとはいえません。また、非課税にばかり気を取られていると見逃しがちですが、損益通算ができない、NISAとのロールオーバーが不可――といったデメリットもあります」(匿名/30代)
「普通預金の金利が0.001%の今、預金を置きっぱなしにしていては金利の上昇に追いつかず、実質的に自分の資産価値を目減りさせてしまうことになります」(稲村優貴子/40代)
「資産運用には時間が必要です。長期で育てる意識で、国際分散投資を低コストかつシンプルに継続することが成果を出すカギだと考えます。また、継続するためには簡単であることも大切です」(寺野裕子/40代)
資産運用はまさに「急がば回れ」。時間をかけてゆっくりと、自分のできることから始めることが大切なのですね。「お金があるといっても、一度に投資をするのは高リスクです。時間と投資対象を分散することでリスクを軽減しておきましょう」(つじもとFP事務所 辻本ゆか/40代)