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2019/04/26

謙虚な人が「相場の神様」に愛される理由

(写真=mentatdgt/Shutterstock.com)
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人が見ていないからといってルールを破るようなことをしてはいけない。誰も見ていないからといってサボったり、手を抜いたりしてはいけない。「トイレの神様」という曲がヒットした背景にはこうした日本人の道徳観があることは間違いない。トイレに神様なんているはずはない。それでも多くの日本人は「トイレの神様」の歌詞に共感したからこそ、この曲はヒットした。

では、「相場にも神様がいる」と、言われたならあなたは信じるだろうか。私は確信している。相場には神様がいる。相場の神様は投資家の行動を一つひとつ見ている。そして、相場の神様は謙虚な投資家を愛するのだ。

トイレの神様もいれば「相場の神様」もいる

「トイレの神様」は、歌手の植村花菜が自身と祖母の思い出を歌った曲だ。小学生だった頃、彼女の実家の隣にはおばあちゃんが住んでいた。トイレ掃除が苦手だった彼女におばあちゃんが言った。

トイレにはそれはそれはキレイな女神様がいるんやで
だから毎日キレイにしたら女神様みたいに
べっぴんさんになれるんやで

本当はトイレに神様なんていないのかも知れない。いや、そんなものはいるはずもないことは誰だって知っている。それでも、我々日本人はいるはずもない神様の存在を信じ、敬意を払ってきた。見えない神様の存在を信じることで自らの行動を律してきた。

私は投資を始めたとき、或る人に相場には神様がいると教わった。相場をよく当てる人のことを神様ともいうが、ここでいう神様はそんなものでは無い。

「相場には神様がいる。神様は謙虚な投資家が好きで、分不相応な取引やおごり高ぶったなら、懲らしめようとする」

いま、こんなことを言う人は誰もいないだろう。多くの人はマネー雑誌を読んだり、ノウハウ本を買ってきたり、ネットで情報を集めて投資を始める。チャートの読み方や用語の解説、注目銘柄についての情報は得られても、相場の神様についてはどこにも書かれていないし、どこにもそんな情報は無い。相場の神様について知らなくても何も困ることなど無いはずだ。

それでも私は「相場の神様がいる」と信じているからこそ救われたことが何度もある。長く相場に携わる中で、大儲けした人、大損し相場から退場せざるを得なくなった人、仕事まで失った人、様々な人を見てきた。彼らが相場の神様を信じていたなら、きっとそうはならなかったのに、と思うことが何度もあったのだ。

相場の神様とは、あなたの「心の鏡」なのだ

あなたは株式投資で利益を確定したあとも、その株価が上昇を続けるのを目の当たりにしたことはないだろうか。「なぜ、早く売ってしまったのだろう」「儲け損ねた」と悔しくてたまらない経験をしたことはないだろうか。そんな時、相場の神様はあなたに語りかけてくれる。

あなたは十分利益を出したのだから
それを素直に喜びなさい。

あなたが利益を出せたのは、
その株を誰かが買ってくれたから。
そのことを忘れてはいけません。

もし、その人も利益を出せたら、
それは素晴らしいことじゃない。

そう考えると、儲け損ねた悔しさは感謝の気持ちに変わるだろう。

相場には「利食い千人力」という格言がある。株価が突然大きく下落したとしても、その前に利食いをしておけば、慌てふためくこともなく安心していられる、千人力に等しいという意味だ。格言にまでなるということは、それだけ多くの人が同じ失敗を繰り返している裏返しでもある。

相場の天井をピタリと当てるような投資はとても難しい。一日で相場つきがガラリと変わることだってある。そんな投資スタイルではいつか、破滅的な損失を出してしまう可能性が高い。

あなたの予想どおりに相場が動いて利益を出した経験もあるだろう。その時、あなたはどんな気持ちだっただろう。まるで天才相場師にでもなったかのように有頂天になったことは無いだろうか。自分だけは絶対に相場では負けないと自分の力を過信したことは無いだろうか。

相場の神様はおごり高ぶった投資家を嫌う。自分の力を過信した投資家は次第に無謀な取引を繰り返すようになる。次第に投資額も大きくなり、恐怖心が麻痺してくる。失敗しても自分が間違っていたことを認めようとはせずに「相場が間違っている」「他の投資家が間違っている」と考えるようになる。そんな投資家が勝ち続けられるはずは無い。いつか大きなしっぺ返しをくらうことになる。そして彼らは相場から退場していく。
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