給料アップは期待できないし、将来どうなるかわからないし、働かなくてもお金が入ってくる方法ないかなぁ……。なまけ者の筆者、恥ずかしながら常々そんなことを考えております。

そんなある日、私の目に飛び込んできたのが、こちらの本。『元ギャル女子高生、資産7000万円のOL大家さんになる!』(奈湖ともこ著、ごま書房新社)。

不動産投資といえば、まさに不労所得の代表。大家さんになって家賃収入があったらそりゃあ嬉しいけど、そもそも高額な不動産を購入しないといけないし、気軽にできるようなもんじゃない。そう思っていました。

でも、この本の著者の奈湖ともこさんはOL大家で、22歳で不動産投資。しかも元ギャル……!えぇ!?

普通のアラサー女子の私でも、不動産投資って始められるかも……。だったら、本の著者に直接聞いてみよう!ということで、奈湖ともこさんへ緊急取材。『OL大家』は本当に実現可能なのでしょうか?

タワーマンションに住みたいと思っていたら、不動産投資の世界へ

――奈湖さんは現在25歳だそうですが、すでに投資物件を5棟所有されていて、初めて買ったのは22歳のときだったそうですね。正直、不動産は40~50代の人がやるものだと思っていました。

20代で始める人も実は結構いるんですよ。特に、大学卒業して3年以上勤めた経験のある方ですと、ローンの審査も通りやすいです。私は18歳から働いているので、他の方より早く始めることができました。今も会社勤めをしていますが、休日を利用して物件を見に行くようにしています。満室になってからはほぼやることもないので、片手間でもできるんですよ。
 

――奈湖さんが不動産投資に出会ったきっかけを教えてください。

不動産投資との出会いは、一人暮らしを始めた20歳の頃、タワーマンションに住みたいという憧れから始まりました。最悪、家賃払えなかったら実家に帰ればいいやと思って、新宿のタワーマンションの内覧へ1人で行き、母に保証人を頼んだんです。

母としては、どうにかしてタワーマンションへの引越しを阻止したいと思っていたようで、「高い家賃を払って借りるぐらいだったら、買った方がお得なんじゃない」とアパート投資の勉強会を見つけて誘ってきました。実際、勉強会で話を聞いて、感動しましたね。これだ!と思って。

買えない苦労、本を100冊読んでひたすら勉強

――それからすぐに不動産投資を始めたのですか?

投資の勉強を始めてから1棟目の物件を買うまで9カ月かかりました。平日はひたすら本を読んで、土日は物件を見にいったり勉強会に参加したりというのを、ずーっと続けました。本は100冊ぐらい読んだと思います。もう挫折の連続でしたね。途中で私は物件を買えないかもと思ったことも何度もあります。
 

――当時は22歳。周りから見ても相当珍しかったでしょうね。

不動産屋さんへ行っても、全然相手にしてくれなかったことも何度もありました。Webサイトに登録するときも親の情報で登録したりしてましたね。最初の頃は特に苦労しました。買い付けを入れてローンを通す間に他の人が現金で買っちゃったとか、割安物件を見つけたら売れちゃった、とか。

割安な物件は資産家が現金で買おうとするんですよね。あとは、紹介してもらった物件が微妙だったとか、物件を見にいったけど田舎すぎて怖くて買えなかった、とか。良さそうな物件を見つけて、大家さんの知り合いに相談すると、こんな物件買っちゃダメだと説得されるし。もう、言い始めるときりがないんですが(笑)。だから、1棟目を買えたときはとにかく感動でしたね。
 

――途中で諦めようとは思わなかったんですか?

最初は、周りの人たちがいとも簡単に買うからできるものだと思い込んでいました。諦めそうになったけど、ここまで来たらやるしかない。例えば、可愛いネックレス見つけたら、どうしても欲しいと思うことってあるじゃないですか。それと同じように、とにかく1個物件を買うまでは頑張ろうと思っていました。
 

――昔から欲しいものは何がなんでも手に入れたくなるタイプだったとか?

そうなんです。もうそのことしか頭にないんです(笑)

(写真=筆者撮影)