資生堂といえば、日本を代表する化粧品メーカー。「エリクシール」や「マキアージュ」等、女性なら一度は手にとったことがあるのではないでしょうか。

資生堂は上場しているので株を購入することで、誰でも株主になることができます。通常、資生堂の株主になるためには数十万円以上はかかるところですが、 実は「ある方法」を使えば1万円以下(※)で資生堂の株主になることができます。

それが「ミニ株取引」です。株を1株単位で取引できる「ミニ株取引」の詳しい方法を解説していきます。

※2021年10月6日時点で資生堂の株価は7,593円。通常の株式投資であれば、70万円以上の資金が必要ですが、「ミニ株取引」であれば1株単位で取引が可能となります。

ミニ株とは?

TVで流れている株価のニュースをみていると、一株あたりの金額が数百円の株式があることに気がつくと思います。こんな有名な会社の株式が、そんなに安いならば、「自分でも購入してみたい」と思う人もいるのではないでしょうか。

しかし、残念ながら実際の株式投資では、一度に売買することができる数が決まっている場合があります。

たとえば「売買単位100」と記載がある株式は、一度に最低でも100株の株式を売買する必要があります。この例では、一株の金額が2000円とすると「2000円×100株=20万円」となり、投資を行うには最低でも20万円を用意する必要があります。

このような取引できる一単位の株式に対する制度を「単元株制度(たんげんかぶせいど)」と呼びます。しかし、これではたくさんの人が投資をはじめるチャンスを失うことになります。できれば、もっと低額で、お好みの企業の株式へ投資するサービスが必要とされていました

そこで、いくつかのネット証券が、購入に必要な最低株式数である一単元株式数(ほとんどの企業では、100株です。)を下回る数の株式を取引できるサービスを提供しています。これが「ミニ株」などの名称でよばれている単元未満株取引サービスです。

この場合の取引できる最低数は、証券会社によって異なりますが、最低一株から取引できるサービスを提供している場合もあります。

\ミニ株投資ができる証券会社はこちら/

証券会社 取引手数料 10万円投資での手数料 おすすめポイント
LINE証券 0円(※) 買付:0円
売却:50円(※)
口座開設で株がもらえる
SBI証券 約定代金の0.55%
(55円~)
買付:550円
売却:550円
証券口座開設数
国内証券会社1位
マネックス証券 約定代金の0.55%
(52円~)
買付 : 550円
売却 : 550円
米国株も1株から投資可能

※買付の際の株価と売却の際の株価が異なる「スプレッド制」

ミニ株投資のメリット・デメリット

【ミニ株のメリット】

ミニ株のメリットは、少ない手元資金でも、単元株では高額で買い付けられない優良企業の株式の売買を行える点です。とりあえず売買資金の一部だけを投資して、または、複数の企業へ投資を分散して、株価の変動によるリスクをおさえることを希望する人には、非常に適したサービスといえます。

【ミニ株のデメリット】

ミニ株のデメリットは、売買のタイミングを自分で細かく決定することができない点です。証券会社により多少の違いはありますが、通常は、売買を申し込んだ翌日の最初に成立した売買の価格により取引をおこないます。そのため売買にとって最適なタイミングを逃す可能性があります。

その他の懸念点には、取引手数料が割高になる可能性があります。この点については、証券会社によって手数料の基準が異なりますので、取引をおこなう前に公式サイトで確認する必要があります。

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LINE証券 0円(※) 買付:0円
売却:50円(※)
口座開設で株がもらえる
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(55円~)
買付:550円
売却:550円
証券口座開設数
国内証券会社1位
マネックス証券 約定代金の0.55%
(52円~)
買付 : 550円
売却 : 550円
米国株も1株から投資可能

※買付の際の株価と売却の際の株価が異なる「スプレッド制」

LINE証券 LINEポイントをお得に活用

LINE証券におけるミニ株の概要は以下のとおり。

              
ミニ株の名称 相対取引
手数料 無料(取引コストとしてスプレッドが加減算される)
約定 即時約定
取引時間 日中(9時~11時20分、11時30分~12時20分、12時30分~14時50分)、夜間(17時~21時)
取扱銘柄 日本の有名企業1,015銘柄

LINE証券のミニ株は、日本の有名企業を1株数百円から投資できることが魅力です。普段利用しているLINEアプリから投資できて、シンプルなデザインから直感的な操作ができます。また専用のアプリをダウンロードする手間もないこともメリットです。

LINEが提供しているサービスであるため「LINE Pay」を利用した入出金が可能で、さらに「LINEポイント」を活用した投資もできます。

また、LINE証券では夜21時までの注文が即時約定されます。このサービスは他の証券会社におけるミニ株では対応してません。よって、日中は忙しい方でも夜間に落ち着いて銘柄を選べるでしょう。

毎月1,000円から始められる投資信託のつみたて投資もスタートしており、「投資は難しい」というハードルを下げてくれる証券会社といえます。

LINE証券の公式ページはこちら

SBI証券 手数料が業界最安水準

SBI証券におけるミニ株の概要は以下のとおり。

  
ミニ株の名称 S株
手数料 約定代金×0.550% 最低手数料55円(税込)
約定 1日3回(前場始値、後場始値)
取引時間 24時間受付可能(約定価格は取引したタイミングによる)
取扱銘柄 東証上場銘柄
取扱銘柄
(売却のみ)
名証、福証、札証(アンビシャス含む)上場銘柄

SBI証券のミニ株は、SBIネオモバイル証券で取り扱っているS株と同様のサービスです。

「株式投資は資金が多く必要」と感じている方でも、S株を利用すれば約500円から購入できる銘柄もあります。そのため、株式投資を体験したい方でも気軽に始められるはずです。

SBI証券は口座開設数が主要証券会社の中で第1位を誇るほど、実績のある証券会社です。取引手数料も業界最安値水準なので、まず口座開設しておいてよいでしょう。

SBI証券の公式ページはこちら

マネックス証券 ミニ株だけでなく外国株式も豊富

マネックス証券におけるミニ株の概要は以下のとおり。

ミニ株の名称 ワン株
手数料 約定代金×0.550% 最低手数料52円(税込)
約定 1日1回(後場の始値)
取引時間 17時~翌11時30分
取扱銘柄 東証、名証上場銘柄
取扱銘柄
(売却のみ)
福証、札証上場銘柄

マネックスのミニ株ではほとんどの銘柄が1万円以内で購入可能です。そのため、複数の銘柄に投資したポートフォリオを少額から構築できます。

また、マネックス証券は米国株や中国株など、外国株式の取り扱いが豊富です。さらに100円からの投資つみたてサービスも用意されているため、ミニ株以外の投資を考えている方も検討してみてください。

マネックス証券の公式ページはこちら

日興FROGGY サイトの記事から株式が購入できる新しいサービス

日興FROGGYにおけるミニ株の概要は以下のとおり。

手数料 無料(一定のスプレッドが加減算される)
約定 1日2回(前場始値、後場始値)
取引時間 平日5時~11時半、16時~24時、土日祝5時~24時
取扱銘柄 SMBC日興証券が指定する銘柄

日興FROGGYはSMBC日興証券が運営する投資に関する情報サイトとなり、サイトの記事内から株式の取引ができるサービスだ。

購入可能な金額は100円からで、100円単位で指定できる。また、dポイントを投資に利用できることがほかの証券会社にないメリット。ただし、指値注文や成行注文などの注文方法は選択できないことに注意が必要だ。

投資初心者である場合、株式を購入するための基準となる企業情報を調査することは難しいだろう。日興FROGGYは投資に関する情報を調べながら、実際に投資することまでを体験できる。

「投資は難しい勉強が必要」と感じている方は、日興FROGGYを利用してみることをおすすめしたい。

日興FROGGYの公式ページはこちら

実際にミニ株取引しているユーザーの口コミをご紹介

SBI証券

上場銘柄が1株から配当期待できます!(50代 | 男性)

SBI証券は、上場銘柄が1株から売買でき、幅広い銘柄に対応できます。少額から投資可能となり、単位株(原則、百株)になるまで株主総会の議決権はありませんが、配当金は受け取ることができます。売買手数料は1約定金額当たり「約定代金×0.500%(税込0.550%) 最低手数料:50円(税込55円)」かかり、少額の単位株売買にみられる手数料無料の設定はありません。

さすがSBIですね!(30代 | 男性)

もう長らくSBI証券を使用してFや株などに投資したり勉強をしたりしていますが、とにかくSBI証券は使いやすいです。これから投資を始める方にとって安心して使用することができると思います。そして、このテーマでもあるミニ株はあまり軍資金がない方にとって良いサービスです。投資に興味はあるけどお金がない、心配の方はまずはこのミニ株から始めてみてください。単元未満株に関しては調べてみてください。

手数料も手ごろで操作性も良く、バランスの良い証券会社(40代 | 女性)

SBI証券を利用して5年以上の主婦です。過去に、株主優待をお得に得られるようにと、単元未満株を購入しました。ネット証券会社であれば、必ずしも単元未満株を買えるというわけではありません。SBI証券は、操作性、手数料、取り扱い商品などトータル的にバランスの良い証券会社だと思います。複数の証券会社を使っていますが、今ではSBI証券を主に使っています。

SBI証券の公式ページはこちら

LINE証券

少額投資をする時に便利(30代 | 女性)

LINE証券でミニ株を売買して思ったのはここで株式投資を始めたおかげで低リスクで株式投資を始める事ができたのが良かったです。おかげで株を始めた時に株を1株から買えて仮に上手くいかなかった時でも別にいいやと思えたのも良かったです。もし、ここでミニ株を買ってなかったら株式投資をしてなかったと思うので株を始めるきっかけになったという点で良かったです。

夜間でも単元未満株の取引が可能なのが良い(40代 | 男性)

LINE証券は、1株から買えるといった少額からでも株式投資ができる点が良いです。また、LINEPayからも入金が気軽にできるので株式が本当に身近に感じることができます。それに単元未満株の取引が日中だけでなく夜間でも取引ができるのも魅力的です。LINE証券は、この夜間においても単元未満株の取引ができるのが大きな特徴なので気に入っています。

簡単に株主気分!(30代 | 女性)

好きな会社の株を買ってみたいけど、最低保有数を買えるほどの余裕はない!という人にぜひおすすめ。1株から買えるので、お小遣いを元手に株主になれます。利益を出すという観点からは物足りないかもしれませんが、自分の大好きな会社の株を持っていると、それだけでも少しうきうきしますよ。時々行われる株のタイムセールは特にお得で、割安で買うことができます。翌日即売れば多少の利益も出るので、要チェックです!

LINE証券の公式ページはこちら

ミニ株の特徴

ミニ株は、証券会社が独自に提供しているサービスであるため、すべての証券会社で対応しているわけではありません。株式の配当については、その株式の数に応じて、配当金が公平に分配されます。また、株式の分割がおこなわれたときも同様です。保有している株式の数に応じて、分割により新しく発行される株式を取得することができます。

有名企業の株式で高額で取引されていたとしても、単元制度を利用していない企業の株式は、ミニ株の制度を利用することができません。また、保振(ほふり)制度に非同意の上場企業の株式は、ミニ株で売買することができません。この保振制度とは、売買した株式の株券自体の受け渡しをすることなく、株式に関する権利の移転を認める制度です。

【ミニ株の売買】

その他、ミニ株の売買における特徴としては、売買の申し込みをおこなった日の翌日の「寄り付き」の価格で、買付と売却が行われる、という点をあげられます。「寄り付き」とは、その日の取引の最初に成立した売買のことをいいます。つまり、こちらの希望する金額になると自動的に売買が成立する「指値」による取引はできません。

売買の申し込みを受け付ける時間は、証券会社ごとに異なります。この点は証券会社の公式サイトで受付時間を明示しています。ミニ株を何度か買付けることで、手持ちの株式が、単元株数として定めた一定の数(通常は、100株)に達したときには、通常の単元株として扱います。

この段階になると、はじめて株式の名義人が、その株式の買付をおこなうために売買資金を投入した投資家のものに変わります。ミニ株の段階では、もともと売買することができない数の株式ですから、名義人は、証券会社の名義となります。

>>マネックス証券の公式ページはこちら

マネックス証券では、新規口座開設等で最大10,600円相当のアマゾンギフト券をプレゼントするキャンペーンを10月31日まで開催している。

NISAでミニ株を買うメリット

NISAでミニ株を買うメリットとしては、非課税枠の残りギリギリまで投資することが可能です。非課税枠が数千円~数万円余っている場合、ミニ株を利用すれば120万円の枠をうまく活用できます。

また「購入したい銘柄を非課税枠の120万円分購入」できます。たとえば「ファナック <6954> 株価:19,300円(4/26現在)」は1単元(100株)で193万円となり、NISAの非課税枠(120万円)を超えてしまいます。

しかし、ミニ株を利用して「57株」購入すれば「19,300円☓62株=1,196,600円」となり、非課税枠に収めることができます。

このようにNISAでミニ株を活用すれば、銘柄選択の幅が広がります。

NISAで単元未満株を購入するには、SBI証券、マネックス証券、SBIネオモバイル証券が利用できます。

S株・ワン株・プチ株

「ミニ株」の名称で呼ばれることの多い単元未満株取引サービスですが、実は各証券会社によって呼び名が異なります。 SBI証券では「S株」、マネックス証券では「ワン株」、と呼ばれています。各証券会社、全てで1株から取引ができますが、実は名称だけではなく、手数料や取引時間、サービス内容も少し異なっています。各証券会社の違いを把握してから、証券会社を選びましょう。

ミニ株のはじめ方

ミニ株の取引をおこなうためには、とりあえず、証券会社へ取引口座を開設する必要があります。現在では、インターネットを利用した株式の取引が一般的に利用されています。また、インターネットでの取引を専業としている証券会社も存在しています(ネット証券と呼ばれています。)。

ネット証券は、店舗を展開していないので、運営のコストをおさえることができ、通常は、各種の手数料が低額に設定されているようです。ネット証券の場合は、株式の相場情報も、インターネット上で簡単に確認することができますので、自宅や、職場などで、仕事や、家事の合間にでも投資をおこなうことが可能です。

実際に、ミニ株を売買できるネット証券としては「SBI証券」「マネックス証券」などがあります。証券会社ごとに、独自の内容で、ミニ株のサービスを提供しています。現在、人気のあるミニ株の銘柄としては、トヨタ自動車、ソフトバンク、東レ、 USEN、などの企業の株式があります。S株、ワン株の場合は、全ての銘柄を1株からかうことができるので、トヨタ自動車 の株であれば7000円程度、ソフトバンク の株であれば6500円程度、東レ の株であれば500円程度で買うことができます。

証券会社をミニ株の売買手数料で比較

ミニ株取引のポイントは、売買手数料を低く抑えることです。ミニ株は取引の回数が多くなってしまうので、多少割高な料金設定となっています。そのため、できるだけ小額の取引を繰り返しても、コストがかからない証券会社を選択する必要があります。

SBI証券とマネックス証券の手数料は約定金額の0.5%かかるという手数料体系となっています。

約定代金ごとの手数料(税抜)

約定金額 5000円 1万円 2万円 3万円 10万円
SBI証券 48円 50円 100円 150円 500円
マネックス証券 48円 50円 100円 150円 500円

SBIネオモバイル証券は、月間の株式取引約定代金合計額をもとにした月額定額制となっています。月間の株式取引約定代金合計額が料金体系の範囲内であれば、一定の利用料で何度でも取引可能です。

また、証券会社によって、注文を受け付ける時間が異なりますので、そのあたりの証券会社ごとの制限を確認する必要があります。さらに銘柄を選択する基準ですが、「基本的に、売買の注文をおこなった時点の株価ではなく、翌日の最初の売買価格で取引をおこなう」というこの制度の特徴を考えると、株価の変動の幅が極端に大きくなっている銘柄を選ぶことは、避けたほうがよいでしょう。

NISAでミニ株を買うデメリット

ミニ株は、すべての証券会社で取引できるわけではありません。ネット証券などミニ株に対応していない証券会社も多いため、証券会社に確認する必要があります。

またミニ株は購入価格が少額であるため、手数料が高い証券会社もあります。

こちらも併せて証券会社のサイトで確認しておく必要があるでしょう。

実際に株式投資を始めてみる

■口座開設数1位、IPO取扱数1位、投信本数1位、外国株取扱国数1位
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(提供=NET MONEY

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