立花証券は1953年創業、資本金66億9,570万円の老舗証券会社だ。歴史ある中堅どころであり、信頼度の高い店舗型証券会社として運営されてきた。支店は都内を中心に10店舗、遠方の顧客に向けて本店で電話注文も受け付けている。現在ではインターネット取引サービスも行っており、「立花証券e支店」と「立花証券ストックハウス」の2種類で、使いやすいと好評なのが「立花証券ストックハウス」だ。

立花証券とは

実質的な創業者として知られているのが故・石井久氏(1923-2016)だ。証券外交員として働く傍ら「独眼竜」の筆名で書き始めた株式新聞の記事で、スターリン暴落を的中させたことで有名になった。石井氏は江戸橋証券を設立したのち、1957年に経営不振だった立花証券を買収し、社長に就任した。社員13人でスタートした会社を、最終的には800人規模の中規模証券会社まで成長させたのは、石井久氏の手腕があってこそと言える。

2018年3月期の株式部門総売買金額は、2兆4,962億1百万円、うち委託売買金額は2兆4,506億39百万円。自己資本比率が高く、堅実な営業を続けている。

立花証券のネットトレードは2種類 立花証券ストックハウスの特徴

店舗での取引や、電話対応が主な取引ツールであった立花証券だが、現在ではインターネット取引サービスも行っている。立花証券が運用しているネットトレードは「立花証券e支店」と「立花証券ストックハウス」の2種類だ。

その中でも使いやすいと好評なのが「立花証券ストックハウス」。これはリテア・クレア証券から2013年にオンライン株取引部門を事業継承し、開始されたものだ。このストックハウスだが、特に信用取引を行う個人投資家に注目されている。その理由は、信用取引手数料の安さだ。

立花証券ストックハウスの信用取引手数料は、1注文ごとの標準プランで10万円までの場合、54円だ。これはSBI証券・楽天証券・カブドットコム証券の97円、マネックス証券の102円に比べると約半額で、業界最低水準である。

1注文の約定代金(まで)……立花ストックハウス/マネックス/カブコム/楽天/SBI
10万円……54円/102円/97円/97円/97円
20万円……189円/151円/145円/145円/145円
30万円……189円/205円/194円/194円/194円
50万円……189円/205円/194円/194円/194円
100万円……378円/383円/820円/378円/378円
200万円……378円/864円/1,015円/378円/378円
300万円……378円/1,080円/1,188円/378円/378円
500万円……378円/1,080円/1,188円/378円/378円
1,000万円……378円/1,080円/1,296円/378円/378円
1,000万円超……0円/1,080円/1,296円/378円/378円

2018年9月28日までに新規で信用取引口座を開設した場合、口座設定完了日の翌営業日から3ヵ月間(60営業日・約定日ベース)で信用取引手数料を無料とするキャンペーンも行われている。取引手数料が無料というのは魅力的だ。

さらに、大口取引を行う場合に手数料が無料になるサービスもある。手数料が無料になる条件は2つだ。まずは「毎日割」を利用する場合。これは、前営業日の信用買建残高または信用新規建約定代金(買建・売建)の合計が5,000万円以上の場合、当営業日の約定時に係る信用取引手数料が無料になるというものだ。

もうひとつが「毎月建」。これは、前月末の信用買建・売建残高の合計が1億円以上の場合、当月営業日の約定時に係る信用取引手数料が無料になるというもの。現在、他の証券会社を利用していて、この規模の信用取引をしているのであれば、立花証券ストックハウスを利用する価値はあると言える。