株主優待は値上がり益や配当金と並ぶ株式投資の魅力の一つだ。毎年の配当金でちょっとしたお小遣い稼ぎができて、なおかつ人気の優待品がついてくれば、自分へのご褒美にもできるし、パートナーや家族にプレゼントもできる。比較的高配当利回り(1.5%超が目安)銘柄の中から、特に女性人気の高い株主優待を実施している12銘柄を紹介する。

配当利回り(1株当たり配当金÷株価)や最低投資金額(1単元×株価)の算出には2018年6月21日終値を採用。今回紹介する銘柄はすべて1単元が100株であるが、最低投資金額は優待を取得できる株数を基に算出した。

5000円相当の商品券とお得感のある10%割引カード――ベリテ

関東を中心に全国のショッピングセンターにジュエリーショップ「VERITE」を多数展開しているベリテ <9904> 。宝飾品の販売だけでなく、修理・メンテナンス・リフォームなどのアフターサービスにも力を入れているのが特長だ。

財務基盤の安定を理由に、2019年3月期から配当が年2回に増やされる予定で、同時に増配によって年間32円の予想配当が発表されている。

株主優待として、3月末日の権利確定日で5000円相当の自社製品の商品券、9月末日の権利確定日で1年間有効の10%割引カードが配付される。取扱商品が宝飾品なので、10%の割引カードにはかなりお得感があるだろう。

【配当利回り】8.08%
【最低投資金額】39万6000円(株主優待は1000株以上)
【権利確定日】3月末日・9月末日

ファッション性の高いアイテムを購入できる優待券――バロックジャパンリミテッド

デパートやショッピングモールに多店舗展開しているバロックジャパンリミテッド <3548> は、自社ブランドのファッション性の高いアイテムから上質なベーシックアイテム、インポートのセレクトアイテムまで、ファッションに敏感な女性のための衣料品やアクセサリー等を幅広く取り扱っている。

株主への利益還元のため、2018年1月期の配当は年間38円に増配となり、決算期変更を伴う2019年2月期も年間配当38円を維持されることが予想される。

株主優待については、所有株数が多い株主に対しての拡充が発表された。これまでは100株以上保有する株主に対する年間4000円相当のクーポン券が進呈されるのみだったが、200株以上保有の株主には年間で6000円相当の、500株以上保有していれば年間8000円相当のクーポン券を受け取ることができることになった。なお、クーポン券は2月・7月の各権利確定日にそれぞれ分割して贈呈される。

【配当利回り】3.80%
【最低投資金額】10万100円
【権利確定日】2月末日・7月末日

上質な自社商品を12月31日までなら何度でも割引購入できる優待券――トライアイズ

多角的に事業を展開しているトライアイズ <4840> のライセンス事業の2枚看板は「CLATHAS」と「濱野皮革工藝」。自社ブランド「CLATHAS」が取り扱う上質なアパレルや雑貨・化粧品は、表参道店とオンラインショップで販売されており、ヨーロッパ仕込みの製法による日本の高級ハンドバッグブランド「HAMANO」の製品は、有名デパートとオンラインショップで購入できる。

配当金の実績はここ数年右肩上がりで推移しており、2018年12月期は商号変更10周年記念配当として3円が上乗せされたが、2019年12月は普通配当12円に戻る予定である。

株主優待としては、100株以上で1回の購入金額が5000円以上で2000円割引となる優待券を贈呈している。12月31日が有効期限で何度でも使用可能。また、2000株以上保有する株主には所有株数に応じて20~40%オフになる優待カードが進呈される。

【配当利回り】3.39%
【最低投資金額】3万5400円
【権利確定日】12月末日