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2020/11/20

お釣り投資のメリットを解説!どのお釣り投資サービスがおすすめ?

(写真=UTS /stock.adobe.com)
(写真=UTS /stock.adobe.com)

忙しい方や投資初心者でも気軽に始められるのが「お釣り投資」。金融とIT技術が組み合わされた「フィンテック」の1つで、比較的新しい投資スタイルです。

お釣り投資とはどんなサービスなのか、なぜ忙しい方や投資初心者でも気軽に始められるのか、お釣り投資のメリットや特徴を解説します。

また、お釣り投資サービスを3つ紹介。この中で一番のおすすめはどこかも解説します。

お釣り投資とは?メリットを解説!

まずは、お釣り投資のメリットをご紹介します。

手軽に投資できる 

・最初に設定するだけで運用を開始できる
・入金の手間や投資タイミングの判断がいらない

 

お釣り投資はクレジットカードや家計簿アプリと連携し、お買い物情報を取得します。そこからお釣りを計算し、自動的に積み立てていきます。

通常の投資だと自分で投資する銘柄を選び、さらに投資のタイミングも自分で判断しなければなりません。また、投資資金の入金作業も必要です。

お釣り投資なら最初の設定さえ済ませば運用を開始できるので、忙しい方や投資初心者の方でも気軽に始められます。

(画像=著者作成)

放置でOK 運用の手間がかからない

・銘柄の選定&配分バランスの調整もおまかせ

 

積み立てたお釣りは自動的に運用されます。運用方法は「投資信託」と「ロボアドバイザー」の2つがあります。どちらも資産運用をおまかせする方法です。

・投資信託……人(ファンドマネージャー)が運用
・ロボアドバイザー……AIなどで機械的に運用

通常の投資だと、銘柄は自分で選定する必要があります。いくつかの銘柄に分散投資をする場合は、配分バランスも自分で判断しなければなりません。

お釣り投資なら、銘柄選びからバランスの調整まで自動で行ってくれます。

投資信託やロボアドバイザーにお任せでできるため、運用の知識がなくても本格的な運用を行えるのは大きなメリットといえるでしょう。

少ない金額で投資ができる

・資金を少しずつ積み立てられる

 

通常の投資では「最低投資額」が大きく、少額投資ができないことがあります。

例えば、通常の国内株式の売買単位は100株以上なので、仮に株価が1,000円なら10万円以上の資金がないと運用を始められません。

しかし、お釣り投資なら数百円から積み立てができるので、お金が貯まるまで待つ必要がなく、すぐに投資を始められます。

▼お釣り投資の投資額はどうやって決まる?

「基準額」を設定し、買い物金額との差額を投資に回します。

 

お釣り投資で積み立てられるお釣りは、「基準額」に応じて計算され積み立てられます。基準額はこちらで選択することができ、100円、500円、1,000円などの金額を設定します。

少しややこしいですね。下の図を参考にしてみてください。

(画像=著者作成)


上記のルールで少しずつお金を積み立てておき、一定額以上になったら自動的に運用が始まります。運用が開始される金額については、後述します。

ポイントがもらえる仕組みも

お釣り投資の中には、ポイントがもらえるサービスを提供しているものもあります。ただ運用するよりお得に始められますね。

お釣り投資サービス3選

お釣り投資は、今のところ銀行などでは取り扱いがありません。サービスを提供しているのは、下記の3つです。

トラノコ
・家計簿アプリと連携するお釣り投資
・リスクの違う「大トラ」「中トラ」「小トラ」の
3つの投資信託から選び、お釣りを運用
・運用に使えるトラノコポイントももらえる
 
マメタス
・家計簿アプリと連携するお釣り投資
・ロボアドバイザー大手「Wealth navi(ウェルスナビ)」のサービス
・貯まったお釣りはロボアドバイザーで自動運用
 
THEO+docomo(テオプラス ドコモ)
・dカードと連携するお釣り投資  dカードを持っていること、
ドコモユーザーであることが必要
・ロボットアドバイザー大手「THEO(テオ)」とドコモの提携サービス
・ロボアドバイザーで運用しながらdポイントももらえる


「トラノコ」はお釣りを投資信託で運用しますが、「マメタス」と「THEO+docomo」はロボアドバイザーで運用します。

【番外編】「finbee(フィンビー)」お釣りを自動貯金
お釣り“貯金”サービスの「finbee(フィンビー)」というものもあります。積み立てまでの仕組みはお釣り投資と同じですが、こちらは運用せず、銀行預金に積立貯金していくサービスです。

お釣り投資サービス、どうやって選べばいい?

手軽に始めるなら「マメタス」

まずはお釣り投資をやってみたいという方には「マメタス」がおすすめです。月額利用料がないので、気軽に始められるのではないでしょうか。

また、出金時の手数料もかかりません。ただし運用報酬(年間)として、運用額の1.1%を支払う必要があります。

ちなみに「THEO+ docomo」も月額利用料はありません。ただ、「THEO+ docomo」の利用にはdカードが必要、かつドコモユーザーの方が対象のため、そうでない方にとっては「マメタス」の方が手軽でしょう。

dカードGOLD会員なら「THEO+ docomo」がお得

dカードGOLD会員なら「THEO+ docomo」をおすすめします。

会員であれば、運用報酬は運用額が上がるごとにどんどん下がっていきます。月額利用料もかかりません。

ただし、dカードGOLDは年会費が1万1,000円(税込)かかります。dポイントなどで年会費以上の還元を受けている方は問題ありませんが、新たに会員になる方は注意しましょう。

少額で運用を早く始めたいなら「トラノコ」

「トラノコ」はお釣りが5円以上になると運用が開始されます。一方、「マメタス」と「THEO+docomo」は1万円貯まらないと運用が開始されません。

トラノコの運用開始額 5円
マメタスの運用開始額 1万円
THEO+docomoの運用開始額 1万円


そのため「運用を少額で早く始めたい」という方は「トラノコ」を選んだ方がよいでしょう。

ただし固定の利用料が月に300円かかる点には注意しましょう。

なお、トラノコの月額手数料はクレジットカードなどから別に引き落とされるので、運用資産が0以下になることはありません。

3社の手数料を比較してみよう

お釣り投資3社の手数料(税込)を整理しました。比較してみましょう。

トラノコの手数料 月額利用料:300円
+運用報酬:年0.33%
マメタスの手数料 運用報酬:年1.1%
※運用額が3,000万円を超える部分は0.55%
THEO+ docomoの手数料

【dカードGOLD会員以外】
運用報酬:年1.1%
※運用額が3,000万円を超える部分は0.55%

【dカードGOLD会員】
(運用額:運用報酬)
1万円未満:年1.1%
1万円以上50万円未満:0.99%
50万円以上100万円未満:0.88%
100万円以上1,000万円未満:0.77%
1,000万円以上:0.715%
※運用額が3,000万円を超える部分は0.55%


「トラノコ」は運用報酬に加えて、固定の利用料300円もかかります。

この表だけ見てもピンとこない方は、以下のシミュレーションもチェックしてください。

お釣り投資3社 運用資産別の年間手数料(税込)
  トラノコ マメタス、
THEO+ docomo
THEO+ docomo
(dカードGOLD会員)
1万円 3,633円 110円 110円
10万円 3,930円 1,100円 990円
50万円 5,250円 5,500円 4,400円
100万円 6,900円 1万1,000円 7,700円
 

シミュレーションの結果、50万円までは「THEO+ docomo(dカードGOLD会員)」が最も安く、100万円では「トラノコ」が最も安くなりました。

 

「トラノコ」を選ぶ際の分岐点は、46.8万円と65.4万円です。

運用資産が46.8万円を超えるまでは「マメタス」か「THEO+ docomo」のほうが安く、dカードGOLD会員なら65.4万円までは「THEO+ docomo」のほうが安いです。 

「トラノコ」は、運用資産が少ないと手数料が割高になります。「少額で始めたい」という方や「とりあえず運用をやってみたい」という方は、手数料の観点では「マメタス」か「THEO+ docomo」を選ぶとよいでしょう。

 

お釣り投資の始め方

お釣り投資を始めるには、まず口座を開設し、家計簿アプリなどお釣り情報の連携が必要です。

 

お釣り投資では、いずれも口座開設が必要です。免許証やマイナンバーの登録を行い、簡易書留で送られてくる口座開設完了のお知らせを受け取りましょう。

「トラノコ」の始め方

トラノコの始め方  ①口座開設の申込み
・本人確認書類の提出など
・確認番号が簡易書留で郵送される
②お釣り情報の連携
・家計簿アプリ、クレジットカードなどの連携
③運用する投資信託を選択
④引き落とし口座の設定
⑤手元に届いた確認番号を入力


「トラノコ」では、運用する投資信託を選択します。リターン重視の方は「大トラ」、安定重視の方は「小トラ」を選択しましょう。リスクが中程度の「中トラ」もあります。

「マメタス」の始め方

マメタスの始め方 ①WealthNaviで口座開設
 ・運用プランの診断、本人確認書類の提出など
 ・口座開設のお知らせが簡易書留で郵送される
②マメタスでユーザー登録
 ・家計簿アプリを連携


ロボアドバイザーで運用する「マメタス」は、口座開設で運用プランの診断が求められます。運用方針を決める大切な診断ですので、きちんと回答しましょう。

「THEO+ docomo」の始め方

THEO+ docomoの始め方 ①THEO+ docomoで口座開設
 ・運用プランの診断、本人確認書類の提出など
 ・口座開設のお知らせが簡易書留で郵送
②dカードの連携


「THEO+ docomo」もロボアドバイザーで運用されるので、始めるにあたり運用プランの診断が求められます。

また「THEO+ docomo」はドコモユーザーであること、dカードが必須のサービスです。カードを持っていない場合は、dカードを作るようにしましょう。

お釣り投資のデメリットや注意点

お釣り投資のデメリットもチェックしておきましょう。

リスクがある

投資全般にいえますが、元本保証ではありません。絶対に利益が出るわけではないので注意しましょう。

コストが割高の場合がある

お釣り投資はほかの投資と比べるとコストが割高の場合があります。運用報酬や固定のサービス利用料に注意しましょう。

投資先に個別企業は選べない

お釣り投資での運用は投資信託かロボアドバイザーが行いますが、運用は基本的におまかせです。「トラノコ」は3つの投資信託から選べますが、個別企業は選べません。

自分で運用をしたい人にはデメリットと言えるでしょう。

家計簿アプリなどでお釣り情報の連携が必要

お釣り投資を始めるには、お釣りの情報を連携させる必要があります。家計簿アプリやクレジットカードなど、指定のサービスでないと連携ができないので注意しましょう。

本記事で紹介した3社は、それぞれ以下のサービスと連携できます。

  お釣り情報を連携できるサービス
トラノコ ・家計簿アプリ(マネーフォワード、マネーツリー、Zaim)
・トラノコおつり補足サービス
マメタス ・家計簿アプリ(マネーツリー)
THEO+ docomo ・dカード

お釣り投資以外は? 少額から始められる投資サービス

「投資信託」ネット証券なら100円から買える

100円から投資信託を買え、さらに販売手数料が無料のネット証券をまとめました。100円という少額からなら、投資にチャレンジしやすいのではないでしょうか。

投資信託を100円から買えて、販売手数料が無料の証券会社
・SBI証券
・楽天証券
・松井証券
・マネックス証券
・岡三オンライン証券
・auカブコム証券

単元未満株投資 1株から投資できるサービス

単元未満株は、通常100株単位で取引する株式を、1株単位で取引できるサービスです。株価が高い銘柄にも、少ない金額から投資可能です。

単元未満株取引ができる代表的な証券会社を以下にまとめました。

  手数料
ワンタップバイ 買いと売り、それぞれ0.5~1%
LINE証券 買いと売り、それぞれ0.05~0.5%
SBIネオモバイル証券 月間の取引金額に応じ、月220円から
(月額制の手数料)

ポイントの運用サービス

現金を使わないポイント運用サービスならさらに気軽に始められるでしょう。

ポイントのまま運用する「ポイント運用」と、ポイントを使って株式や投資信託に実際に投資する「ポイント投資」があります。

ポイントの運用サービスの種類 口座開設 代表的なサービス
ポイント運用
(ポイントのまま運用)
不要 ・dポイント投資
・楽天ポイント運用
ポイント投資
(ポイントで実際に投資)
必要 ・楽天証券
・SBIネオモバイル証券

投資の第一歩にお釣り投資 少額から資産運用を体験しましょう

お釣り投資は少額から始められ、入金や運用を自動で行ってくれる点が魅力です。忙しい方でも手軽に始められますし、少額からできるので資産運用の入り口としてもおすすめです。

ただし、お釣り投資には手数料がかかることや、リスクがあり元本保証ではない点には注意しましょう。

 
文・
肩書・ファイナンシャルプランナー
証券会社で個人向け営業を経験し、その後ファイナンシャルプランナーとして独立。金融商品仲介業、保険募集代理業、金融系ライターとして活動しています。 関心のあるジャンルは資産運用や保険、またお得なポイントサービスなど。お金にまつわることなら幅広くカバーし、発信しています。AFP、プライベートバンキング・コーディネーター資格保有。

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