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2020/06/29

初心者必見!割安株や分散投資はNG?意外と知らない「ダメな投資方法」

実はNG?やってしまいがちな投資とは


こんにちは、元外資ファンドマネージャーの西出滋です。

今回は、初心者向けに「やってはいけない投資」について解説していきます。

初心者向けとはいえ、ある程度投資経験のある方が読んでも「なるほど」と思って頂ける内容かと思います。

この記事を読めば、株式投資で失敗する可能性が格段に低くなるはず。

ぜひ参考にしてください!

①やってはいけない投資:割安株投資


最初にご紹介するのは割安株投資。
専門用語ではバリュー投資と言います。

「割安な株に投資するのが株なんじゃないの?」「安い時に買って高い時に売るのが株式投資の王道」と思う人もいるでしょう。

しかし、下がった株が割安ではありません。

割安株の定義は2つあります。

企業の利益に対する株価の比率をPERといい、この比率が低いほど割安だと言われています。
企業の持っている総資産から負債を引いて残った純資産に対する株価の比率をPBRと言います。
このPBRもPERと同様、値が低いほど割安だと言われています。

果たして本当なのでしょうか?

実はPERもPBRも会社に変化がなく、万年割安と放置されている企業がほとんど。

株式投資を始めようとすると、まずは勉強して企業を調べようとしますよね。
その場合、どんな本にも「割安株を見つけよう」と書いてあります。
割安かどうか見極めるのはPERやPBRではかると書いてあることがほとんど。
初心者の方はその情報を鵜呑みにして、PERやPBRの低い株を探すことでしょう。
そのような株が見つかると、今株式市場で主力となっているファーストリテーリングや東京オリエンタルランドなどの株価が非常に割高だと感じます。

これに比べて「自分の見つけた株はなんて割安なんだ、自分は掘り出し物を見つけた」と誤解してしまいます。

そう、株式投資の王道は割安株投資だと勘違いし、割安株を調べると自分だけが気づいていると勘違いすること。
これが初心者が陥りやすい罠なのです。

割安な株は割安な株のまま放置される理由があります。
こういった万年割安株に投資をしてしまうと、あなたの大事な資金が長期間塩漬けになってしまう可能性が高いです。

これをバリュートラップと言います。

万年割安状態から抜け出すには、企業側の変化が必要です。
しかし、経営者というのは自分が経営している間は「変わったことはしたくない、今の状態を維持したい」と、失敗しないための安定志向が働きます。

そのため企業に任せていると変化が起きないのがほとんど。
企業が変化を起こすときは、得てして株主の影響があります。
この場合の株主は個人投資家ではなく、機関投資家の力がほとんどです。

かつて元通産省の官僚だった村上世彰氏さんが立ち上げた「村上ファンド」は、万年割安の企業の大株主となり、企業側に変革を求めました。
有名なところでいえば、アパレルメーカーの東京スタイル。
この企業は長年蓄積した利益を溜め込んで、万年割安株になっていたのです。
PBRは1倍を大きく割れ、会社は解散して企業が持っている現金を株主に分配した方が儲かるという状態でした。

そこに村上ファンドが大株主となり、企業に「大幅な増配」を要求しました。
これにより一気に注目を集め、「村上ファンドなら何とかしてくれるかもしれない」と期待が集まり、株価が上昇したことがありました。

このように、機関投資家が目をつけて経営陣に変化を迫るというようなことがあれば、万年割安株も陽の目を見ることができるでしょう。

ただし、それがいつ、どの企業なのか見つけることはできません。
そのため万年割安株に投資するのは避けた方が良いでしょう。

②やってはいけない投資:逆張り


逆張りとは株価の方向性に逆らう投資のこと。
具体的には株価が下落してきたときに、狙いすましたように買うというような行動を指します。
英語では「contrarian」と言って、専門に行うヘッジファンドもあります。
「専門があるくらいなら儲かる証拠では?」と思うかもしれません。

いいえ、そうではありません。
酸いも甘いを経験してきた投資家だけが逆張り投資で成功できると思っています。

なぜかというと、「株価の下落=割安になった」というわけではないからです。

というのも、企業の価値は常に変化しています。
新製品の開発や、逆に期待されていた開発商品を断念したりというニュースで株価は下がることも。

また今利益を100億円あげられる企業が株式市場で100円で取引をされていたのに、50円に下がったとします。

何の条件の変化もない場合、これは確かに割安です。

しかし、実はその企業が業績の下方修正を行い、今期は50億円しか利益が出ないと発表していたとしたらどうでしょうか?

価値は100億のときと同じで、割安になっているわけではありません。

株価が下落するということは下がる理由があるからなのです。
その理由はあなたが知らなかったことという場合もあります。

そして、こうした場合、株価の下落は行き過ぎます。

株価が下がったことに不安を感じている投資家が下落の理由を見つけても、「まだ下がっているということは自分の知らない理由が他にもあるのかもしれない。損をする前に売ってしまいたい」という不安心理が大きくなり、さらに株価の下落に拍車をかけるのです。
そのため、株価が下落し続けたり、下落しなくとも横ばい状態に。

さらに、株価の下落は一本調子ではありません。
一度大きく下がると、「この辺で良いだろう」と買い戻しが発生し、株価が反発することがよくあります。
ただし、これはまだ最後まで下がる途中であり、下がりきっていない状態であることが多いです。

経験の少ない投資家は「もう下がりきったなら急いで買わないと」と焦って手を出してしまい、その後また下落してしまうと我慢できなくなり、売ってしまい、結局損をしてしまう…なんてことが少なくありません。

こうした企業の株価は戻り始めても、思うように上昇しないことがしばしば。
というのも、値下りしたときに買った投資家たちが相場が少し回復すると、「これくらい上がったならもういいや、売ってしまいたい」という「やれやれ売り」を行います。

そうすると、本当に底値で買った投資家たちも「あんまり株価が上がらない…やっぱりダメなのかな」と諦めて売却してしまうことも。
これによって株価の上昇を抑えられてしまうのです。

逆張り投資とは、時間と忍耐が必要。
逆張り投資は、短期間でのトレードが上手な投資家に任せておき、多くの投資家は手を出さないほうが無難でしょう。

③やってはいけない投資:分散投資


よく投資の本には「資産を分散させることでリスクを分散できる」「一つのカゴに全部の卵を入れてはいけない」などと書いてありますよね。

私もそう思っていたのですが、今は「初心者ほど分散投資はやめた方が良い」と考えています。

というのも、多数の株に投資をすると、ほとんどの人は管理ができなくなるからです。
どうしてこの企業に投資したのか、何に注目しているのか、どうなったら利益を確定、または損切りするのかという基準が曖昧になってしまうのです。

私は株式投資において大切なことは、自分の決めたルールを守ることだと思っています。

私のヘッジファンドのマネージャー時代、常に調子が良かったわけではありません。
多くの投資家と同じようにスランプに陥ったことも。

そういう時に共通していたことは、多くの企業に投資し過ぎていたこと。

ヘッジファンドマネージャー時代、ピークで300億円を運用していたことがあり、多い時で200社程度に投資していました。
多くの企業に投資すれば、リスクが分散されてリターンも安定するだろうと考えたのです。

しかし、結果はうまくいきませんでした。

その原因は、企業に投資する際の基準があまくなっていたことと、投資先数が多くなり過ぎて、どの企業の株価の動きがパフォーマンスに影響を与えているのかの管理が曖昧になってしまったこと。

自分のキャパシティを超えて投資してしまうと、利益の確定や損切りの判断が遅れてしまいます。

初心者ほど分散投資をし過ぎず、自分が管理できる企業に選別投資をする。
ただし、一つの企業に何かあったときの痛手が少ないように、まずは少額で始めましょう。

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