「値上がりする株を買いたいけど、何を基準に選んでよいかわからない」と迷うことも多いでしょう。ここでは、2018年時点の経済状況からみて「買ってもいいのはどんな株なのか」について解説します。

今の経済状況と、今後の見通しは?   

株価を動かす要因のひとつは景気です。一般的には、世の中の景気が良ければ株価も上がっていくものです。それでは今後の見通しはどうでしょうか。国内の景気を見る指標はいくつかあります。まず、内閣府が3ヵ月ごとに発表しているGDP(国内総生産)は、ずっとプラスが続いていました。しかし、2018年5月16日に発表した1~3月期の速報値は、9四半期(2年3ヵ月)ぶりのマイナスになったのです。

要因のひとつとして、GDPには含まれない中古品の売買(メルカリなどのフリマアプリ含む)が増え、表面上、GDPが目減りしたとの指摘もあります。内閣府が毎月発表している「景気ウォッチャー調査」の2018年5月10日の内容によると、2018年4月時点の日本の景気は、現状は緩やかな回復が続いており、先行きも良好との結果でした。

日本国内の景気は緩やかながら良好です。ただし、海外で何かおこれば影響を受ける可能性があります。例えば、海外情勢は史上初の米朝首脳会談や中東情勢、中国経済の先行きの不安など、日本の経済や金融にも大きな影響が出そうなニュースが多くあるのです。

今、「安定しやすい」のはどんな株? 

こういう状況で株価が乱高下しづらいのは、「海外のニュースや為替の変動にあまり関係ない業種や企業」「長期的に需要が伸びそうな業種や企業」の2つです。例えば、東京オリンピックや震災の復興、老朽化した建物や高速道路の修復工事などで建設関連はまだ需要があります。また、世の中を大きく変える新しい技術にも注目です。

有名なところでは、AⅠやロボット、ブロックチェーン技術、車の自動運転などをチェックしてみてはいかがでしょう。例えば、「電気自動車用の電池を作っている企業は?」など、発想を広げてトレンド銘柄の関連企業についても押さえておくのもよいと思います。ただし、すでにかなり過熱して株価が割高になっている銘柄も多いので注意も必要です。

要注意なのはどんな株?  

もし海外で何かおこり、ドル円などの為替が急激な円高になった場合、業績が大きく下振れしそうな企業は、現状、リスクは高いといえるでしょう。例えば、輸出が多い企業は、円安なら為替差益が出て業績の上方修正も見込まれますが、円高なら逆になります。

最後は自分の感覚で

気になる銘柄は見つかりましたか?あくまでも一般論としてポイントを書きましたが、内情をよく知っている業種など、自信がある場合は別です。

この企業は良くなりそうと思うなら、自分の感覚を信じてくださいね。

文・深川美幸(ファイナンシャルプランナー)

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