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2020/05/24

中国のアリババ・グループ・ホールディングってどんな企業?

(画像=Getty Images)
(画像=Getty Images)
中国企業でありながら、日本国内でも知名度が高いAlibaba Group Holding。(NYSE:BABA)

実はNYSE(ニューヨーク証券取引所)に上場しているため、米国株として扱われるのです。

「米国企業については詳しい!」という方でも、米国市場に上場している中国企業についてはなかなか知りえない情報があるかもしれません。

そこで本記事では、時価総額ランキング世界4位のAlibaba Group Holdingの銘柄紹介をしていきます。

基本情報

まずは、Alibaba Group Holding (以下:Alibaba)の基本情報をご紹介します。
  • 本社…中国 浙江省杭州市
  • 創業者…ジャック・マー(馬雲)
  • 現在のCEO…ダニエル・チャン(張勇)
  • 上場市場…NYSE (シンボル:BABA)
  • 時価総額…5,346億ドル(2019年12月1日現在。Yahoo!ファイナンスより)
  • 決算日…3月31日
  • 発行済株式数…26億7,300株(2019年12月1日現在。Bloombergより)

概要

Alibabaはコアコマース事業が売上高の85%以上を占めている、いわゆるコアコマース企業です。

ただし近年ではクラウドコンピューティング事業を中心にヘルスケアや金融分野へと展開を始めており、この点はMicrosoftやAmazon.comとよく似ています。

またAmazon.comは実店舗「Amazon GO」を出店していますが、Alibabaも同様に実店舗「Hema Fresh」を中国で出店しています。

業績については後ほど詳しく紹介しますが、利益率の低下が目立っています。

原因はコアコマース事業以外の事業にあるでしょう。

ニュースで耳にした記憶がある方も多いかと思いますが、2019年11月11日は中国では「独身の日」とされており、Alibabaは「独身の日セール」を開始しました。

なんとこのセールでAlibabaは、過去最高である2,684億元(約4兆1,870億円)の売上高を達成したと話題になりました。

この波に乗り、Alibabaは今後5年間でコアコマース事業の年間アクティブユーザー数10億人、そして取引額10兆元を目指すと意気込んでいます。

また、中国は日本同様少子高齢化が進んでいるので対策が必要になっています。

そこでAlibabaは、ロシア・メキシコ・インドなどへの海外進出を図り、コアコマース事業の海外売上は全体の約10%を占めるまでに成長しました。

今後さらに期待ができそうですね。

業績

では、気になるAlibabaの業績を見ていきましょう。

データはすべて、Alibaba公式ホームページの投資家向け広報を参考にしています。
 
(画像=The Motley Fool Japan)
(図1)

図1は、売上高と当期純利益のグラフです。

売上高は年々増加傾向にあることが分かります。

上記でも触れましたが2019年11月11日には過去最高の売上高を達成したということもあるので、2020年度決算でも売上高の増加が期待できるでしょう。

ただし売上高が増加している一方で、当期純利益は同じ水準のままです。

これは、実店舗「Hema Fresh」やクラウドコンピューティング展開におけるコスト増加によるものだと考えられます。
 
(画像=The Motley Fool Japan)
(図2)

図2は売上高と売上原価、粗利益率のグラフです。

粗利益率は年々低下しています。

ただし直近の決算での利益率は45.1%なので、数値としては懸念すべきほどでもありません。ご安心ください。
 
(画像=The Motley Fool Japan)
(図3)

図3は、セグメント別売上高のグラフです。

コアコマース事業の売上高増加が劇的です。

ほかに力を注いでいるクラウドコンピューティングやデジタルメディアの売上高も増加しているので、コストをかけている分うまく利益を回収できていることが読み取れます。
 
(画像=The Motley Fool Japan)
(図4)

図4は、コアコマース事業売上高の内訳です。

1番売上高の割合を占めているコアコマース事業について、深堀していきたいと思います。

コアコマース事業の売上先は中国と海外の2つに大きく分けられ、その割合は9:1ほどです。

上記でも少し触れましたが、少子高齢化進行の懸念から中国国内に限らず海外へも進出しつつあります。

海外進出への目立った動きとして、東南アジアのコアコマース「LAZADA」を2016年に買収したというものがありました。

ただしLAZADAの売上高はコアコマース事業のうちまだ1%程度にしか達していないため、LAZADA含む海外売上に対してはまだまだ力を注いでいく必要がありそうです。
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