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2020/05/21

世界中の投資家が5月になると株を売る理由とは?

常識や理論的な枠組みでは説明できないけれど、なぜかそうなってしまう「アノマリー」。米国のウォール街で有名な相場格言といえば「セル・イン・メイ」で、日本では「株は5月に売れ」と表現されます。過去の経験則から米国株は年初から上昇し、5月にピークを打って下落する傾向が顕著なことからこう表現されているようです。

米国株の下落は日本株にも飛び火する

なぜ、米国株は5月にピークを打って、下落に転じてしまうことが多いのでしょうか?一説には、米国のヘッジファンドの決算が関係しているともいわれています。欧米の多くのヘッジファンドは6月と12月に決算を迎えます。ヘッジファンドは投資家から資金を集めて株式などの金融商品に投資しています。過去には「45日ルール」というものがあり、解約をしたい投資家は決算の45日前までに申し出る必要がありました。つまり、6月決算であれば、申し出は5月中旬までということになります。顧客からの解約を受けたヘッジファンドがマーケットで株式などを売却するために、相場に悪影響を及ぼすと考えられていたわけです。

ただ、最近ではヘッジファンドの解約も比較的自由に行えるようになったため、特に決算の45日前に集中するということはありません。それでも、毎年5月になると、「セル・イン・メイ」という単語が投資家の間で頻繁に交わされ、代表的なアノマリーとして注目されています。

一方、日本でも「5月に株を売れ」というアノマリーを信用している投資家は少なくありません。米国のウォール街で使われることが多い相場格言とはいえ、ここ数年の日本株市場は米国株次第とも言われ、その動向に大きく左右されているからです。

さて、5月といえば、日本では3月決算企業の本決算がピークを迎える時期です。この時期、株式市場では良好な決算発表を行った企業の株が素直に買われる傾向にあります。しかし、5月中旬には決算が出そろうため、それ以降のマーケットでは材料不足となって株価が下落してしまうことも多く、ここでも「5月に株を売れ」というアノマリーがまことしやかに囁かれるわけです。
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