筆者が銀行に入行した昭和の時代から、銀行員には親も銀行員の人が数多くいました。

令和になってもその傾向は変わっていないようで、最近でも銀行員の子どもが銀行に就職したという話は非常によく耳にします。

そこで、元銀行員が、今も銀行員の子どもに銀行員が多い理由を探ってみました。

理由1:銀行員に対する世間の評価が高い

銀行員の子どもが銀行員になる背景として、銀行員に対する世間の評価が高いことが挙げられます。

銀行員は堅い職業で、高い社会的信用があります。また、今は状況が変わりましたが、昔のイメージでいまだに「銀行員は高収入」と思われています。

そのような背景から、親が銀行員だと周囲の大人が子どもに銀行への就職をすすめるケースが多いことは事実です。その影響で、筆者の周辺でも銀行業界を目指す銀行員の子どもが多い傾向も見られます。

理由2:銀行員=安定した職業というイメージがある

現在の就活世代の親世代には、銀行員が安定した職業で、一度就職すれば安泰だと思っている人もいます。

また、就活世代の子どもがいる銀行員の多くは、銀行がよかった時代に就職し、比較的安定した収入をキープしてきたバブル世代。家族もその恩恵を受けています。

以上の背景もあり、銀行員の子ども自身も「銀行=安定した職業」といったイメージを持ちやすく、銀行業界への就職を検討する人も多いようです。