世界のお金持ちは、どこの国に多いのでしょうか。また、日本には、大富豪と呼ばれる人が何人くらいいるのでしょう。大富豪の調査で定評のあるクレディ・スイス・リサーチ・インスティテュートがまとめた「Global wealth report 2019(世界の富豪レポート)」と、アメリカの経済誌フォーブスが発表した「The World's Billionaires(世界の億万長者)」を元に、日本のお金持ちのパワーをひもといてみましょう。

2019年世界の総資産額は360兆米ドル

Global wealth reportによると、世界の富の合計は、2019年で360兆6,000億米ドルと報告されています。2018年に一時減少となったものの2019年で回復し、2017年に比べ2.6%の増加となっています。総資産額が一番多いのは北米で114兆6,000億米ドル、日本は中国に次いで3位にランクイン。昨年対比で4%増の25兆米ドルとなっています。

日本は3位。ミリオネアが多い国トップ10

同レポートによると、100 万米ドル以上のミリオネアが、世界の成人の0.92%にあたる4,680万人存在し、世界の総資産額の44%にあたる158兆3,000米ドルを保有していることになります。ミリオネアが最も多いのがアメリカで、1,861万4,000人。ただし、その平均資産額は6万5,904ドルに留まり、決して高いとは言えません。日本はこの1年で約7%増加して300万人を超え、全ミリオネアの約6.6%を占める世界3位となりました。

ミリオネアの人数が多い国のランキングを、それぞれの平均資産額と共にご紹介します。

1位:アメリカ 1,861万4,000人/6万5,904ドル
2位:中国 444万7,000人/2万942ドル
3位:日本 302万5,000人/11万408ドル
4位:イギリス 246万人/9万7,452ドル
5位:ドイツ 218万7,000人/3万5,313ドル
6位:フランス 207万1,000人/10万1,942ドル
7位:イタリア 149万6,000人/9万1,889ドル
8位:カナダ 132万2,000人/10万7,004ドル
9位:オーストラリア 118万人/18万1,361ドル
10位:スペイン 97万9,000人/9万5,360ドル