「会社やめようかな」と思っても、いざ「退職しよう」となるとなかなか言い出せないもの。「育児休暇を取得しているけれど、育児と仕事の両立は難しいから辞めたい」「どうせ辞めるならボーナスをもらってから…」といった、他人からみれば我がままと見られてしまう理由がるならなおのことです。

職場の人間関係にヒビを入れないように、しかも、自分にも都合がいいように円満退職するためのメソッドをまとめました。

退職後に忘れがちなiDeCoや国民年金についての手続きについても紹介しますので、「退職したいけど、これって我がままかしら?」とお悩みの方は参考にしてくださいね。

育休も取ったけどやっぱり辞めたい…どうすればいい?

育児休暇を取得する前は、「出産くらいで仕事を辞めるなんてあり得ない」と考えていても、育児の大変さを身をもって知ってしまうと「仕事との両立は無理かもしれない」と弱気になってしまうもの。

育児休暇を取るときも「周りに負担がかかって申し訳ない」気持ちになったのに、育休復帰直後に「会社を辞める」となると、気まずさも倍増しますよね。

育児休暇後に退職してしまう人は意外に多く、
>厚生労働省の「2018年度雇用均等基本調査」によると、育休終了後の退職者は10.5%。10人に1人は育休後に退職しています。

育休後の退職は珍しくないとはいえ、自分が円満退職できるかは別の問題です。人間関係にヒビを入れず、スムーズに退職するには、
>早めの相談、決断をするように心がけましょう。退職理由も、嘘をついたりごまかしたりしても、相手には本意が伝わるもの。素直に伝えるのがベストです。

育児休暇直後に退職を決める前に相談・確認すべきことや、退職後の手続きについての詳細はこちら。

退職するならボーナスをもらってから!もらえる条件とは…

ボーナス時期に退職するなら、ボーナスをもらってから会社とさよならしたいですよね。でも、賞与の支払い条件は会社によって様々、就業規則に定められている内容によっては、注意して退職日を選ばないとボーナスが支給されない可能性があります。

特に注意しておきたいのが、支給日在籍の項目。
>「支給日在籍」が設定されている場合は注意が必要です。これは、ボーナスの支給日に、社員として在籍している従業員に対してのみボーナスが支給されることになります。つまり、支給される“月”に在籍していたとしても、支給日に退職をしてしまったらボーナスは無し、ということ。

>有給休暇消化中であっても、退職日までは在職扱いとなるので「支給日在籍」が定められていたとしても、基本的にはボーナスを受け取ることができます。

退職前の有給消化中にボーナスの支給日が来る場合、本来もらえる金額よりも減額されたり、支給されないこともあるそう。こればかりは会社の性格によるので、なってみないとなんともいえないですね。

そのような「せっかく支給日にいたのにボーナスがもらえない」を防ぐための手段についての詳細はこちら。

辞めたいのに辞めれない…ブラック企業脱出大作戦

「あなたの代わりが来るまで無理」「うちを辞めたら他から内定が来ないようにしてやる」会社を辞めたい気持ちでいっぱいなのに、辞められないブラック企業。転職活動をしようにもスケジュールが詰まっていて転職活動もままならず、「どうしたらこの地獄から逃れられるのか」と思いつめてしまいますよね。

次の転職先が決まらないままブラック企業を辞めることに生活の不安を感じる人は、失業給付金について知っておきましょう。
>勤続年数に応じ、90日以上、最大330日間の給付を受けられます。
給付される金額も勤続年数や、収入、年齢で変わってきますが、前職の収入の5~8割程度の失業給付を受け取ることができます。

失業給付の期間を残した状態で再就職が決まった場合は、
>期間を3分の1以上残した状態で就職が決定すると、「再就職手当」がもらえます。失業給付の受給期間が残り3分の1以上なら、支給残額の50%、残り3分の2以上なら60%にあたる金額が、再就職の祝い金として一括で支払われます。

ブラック企業をやめられない人には3つの共通点があり、そこをブラック企業につけ込まれて「辞めたいのに辞められない」状態に陥ってしまう傾向があります。

ブラック企業からの脅しに屈せず、退職を勝ち取るためのポイントについて、詳細はこちら。