40代ともなると、将来を見据えて「何か投資とかやっておいたほうが良いのかな」と考える方も多いでしょう。「投資」というと、株や投資信託、不動産など資産運用をイメージするかもしれません。しかし、まずおすすめなのは「自分」に投資することです。

100万円を20年間運用したらいくらになる?

例えばここに、20年後の老後に向けて用意した100万円があるとします。

年利0.1%の定期貯金を20年間利用したとすると、約102万円に増えます。投資信託で年利3%だと20年で約180万円、株で年10%の利回りで運用することができれば670万円になります。

100万円を自己投資に使ったら、1,000万円以上プラス!?

この100万円を自己投資に使った場合はどうでしょうか?

英語をマスターするための費用にして、仕事で海外とのやり取りができるようになって年収が50万円上がったら、20年で1,000万円のプラスになります。

手に職を付けるための資格を取れば、老後も無理なく働き続けることができ、少ない年金だけが頼りの生活にはならずに済むかもしれません。身につけたスキルで月5万円稼ぐことができれば、老後の20年間でリターンは1,200万円にもなります。

国際情勢や経済指標は自分の思い通りに動かせませんが、自己投資はどう動くかは自分次第ですし、その後どうなるかの予測もしやすいですよね。資産運用した場合に比べると、少なくとも500万円の違いはありそうです。うまくやれば、資産運用では難しいローリスク・ハイリターンだって見込めます。

どんな「自己投資」をすればいいの?

資格、語学、読書、スキル、見た目、体作りなどいろいろありますが、何でもかんでも「自己投資」としていては、お金や時間がいくらあっても足りなくなってしまいます。

自分が何をやりたいのか、そのためにはどういう自己投資で何を身に付ける必要があるのか、どう活かせばいくらのリターンが見込めるのか。じっくり考えて計画を練ってから取り組むことが大切です。

貯金や資産運用ももちろん良いのですが、そちらに注力するあまり自分への投資ができず、幸福度が下がる事態になってはもったいないです。

自分を「有望な投資先」の1つとして見てあげましょう。いくつになっても好奇心と向上心を忘れずに自分を磨き続けている人は、とても魅力的に見えますよ。

文・馬場愛梨(ファイナンシャルプランナー・心理カウンセラー)

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