午後、急に眠気が襲ってきてあくびが止まらなくなってしまうことってありますよね。会議もぼーっとしてしまうし、資料作りもままならない。そんな時の対処法貢いて紹介していきます。

ランチ後って、眠くなる……

ぐっすり眠ったはずなのに、午後あくびや眠気が止まらなくなる……なんてことってありますよね。

「お昼を食べちゃったからかな?」なんて原因がランチにあると思っている人もいらっしゃるかもしれません。けれど、実はランチを食べた・食べていないに関係なく、午後の時間帯に眠気を感じるのはごく自然なことなのです。

私たちの体にはいくつもの生体リズムが存在していますが、その中のひとつに、12時間周期で眠気を感じる、「サーカセミディアンリズム」というものがあります。だいたい、午後の2~4時前後に眠気のピークがきて、そしてまた12時間後の夜間に強い眠気が襲ってきます。つまり、午後の時間帯に眠気が襲ってくるのはとても自然な摂理だというわけなのです。

また、もうひとつ、2時間周期で眠気と覚醒を繰り返す、ウルトラディアンリズムというものも存在するとも言われています。ある意味「常に眠い」というのも仕方がないことなのかもしれません。

では、仕事中に強い睡魔に襲われてしまった時はどうすれば良いのでしょうか?

午後の眠気を対処するには?

20分だけ仮眠する

強い眠気が襲って来た場合は、潔く仮眠をとりましょう。日本の会社でも最近は「シエスタ制度」という、昼寝が許される制度を導入している会社がチラホラ出てきました。シエスタとは、スペインなどで習慣化されている「昼寝」のことを指します。現地でも、午後2時~5時近辺の時間帯を営業時間外としている会社やお店があるほど。

そんなシエスタ制度を日本でも導入し始めた理由は、昼食後にあえて昼寝の時間を取ることで、“午後の生産性を高める”と期待をされているからです。つまり、眠気をこらえて仕事をするより、仮眠の時間をとった方が、生産性が高まると考えられているのです。

日中、昼寝にベストな時間は20分。

これは、睡眠には2種類のリズムがあることが理由です。

一つは、疲労回復や記憶の整理・記憶の定着のための浅い睡眠、「レム睡眠」。そしてもう一つの睡眠が、脳を休ませて、壊れた細胞の修復をする深い睡眠の「ノンレム睡眠」です。レム睡眠は脳を動かしている状態の浅い睡眠なので、ノンレム睡眠に切り替わる前に起きることが大切なのです。ただし夕方などの時間帯であれば、もう少し時間を短くして、体内時計がずれないようにする必要があります。