キャリア
2019/10/31

突然の給与カットと長時間労働……ブラック企業への対処法

(写真=getty images®)
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ブラック企業との関わり方には大きく分けて2つのパターンがあります。それは【辞めさせて貰えない】場合と、【辞めざるを得ない状況に仕向けられる・追いつめられる】です。今回は、辞めざるを得ない状況に追い詰められた場合の対処法について考えていきましょう。

「クビ」とまでは言われないけれど、追い込まれている…と感じた時の対処法は?

おはようございます。キャリアアドバイザーAです。

何回かにわたって「ブラック企業の見極め方・その対処法」についてお伝えしてきました。

ブラック企業との関わり方には大きく分けて2つのパターンがあり、前回は、【辞めさせて貰えない】場合の対処についてお伝えしました。

今回は【辞めざるを得ない状況に仕向けられる・追いつめられる】事態に対応するために知っておきたいことについてご案内したいと思います。

突然の給与カット、長時間労働で転職活動をする暇もなく……

(写真=getty images®)

今回は【辞めざるを得ない状況に仕向けられる・追いつめられる】事態に対応するために知っておきたいことについてご案内したいと思います。

私が以前所属したブラック企業では、公認会計士の資格保有者で、M&Aアドバイザリーとして採用された人材が、「DM部屋」と呼ばれる別室で、一日中見込み客宛に発送するダイレクトメールの封筒の宛名貼りだけを延々とさせられていました。

年収750万円で雇用されていた方ですが、来期から給与を200万円カットすると伝えられていたと言います。彼は40代はじめでご家庭もあり、東京郊外にマンションを購入したばかり。お子さんも小さくこれからしっかり稼いでいかないといけない立場の方でした。

転職活動をしようにも、21時から営業会議(という名の【詰め会】)が行われる会社です。転職活動する時間がない。転職しようとしても、今と同水準の給与でと考えると選択肢が非常に少ない。

上司に何度もアドバイザリーとしての業務に戻してほしい、担当企業から自分を外さないでほしいと伝えていましたが、完全無視の状態でした。

当時、彼の給与は他の社員に比べて突出して高かったのです。他の社員は20代前半で、新卒同等の給与で働かせることができていた。一方、採用当時は800万円の提示で入社させていたものの、会社全体の業績が傾いていったために、彼の給与が重たくなってきていたのでしょう。要は、彼に辞めてほしいのが実情でした。

※いっぽう、会長が別宅としてオフィスの隣のタワーマンションの一室(ひと月100万円以上の家賃だったようです)を会社経費で借りていたことや、マンション内にあるプールの年会費を負けてほしいと社員を使って交渉させていたこと等については社員全員が知っていました。

申し訳程度に就業規則はありましたが、どういう実績を出さないとどれくらい等級が下げられる、給与が下げられる、と規定されていたわけでもなく、一方的に就業時間が変更されたり、有給休暇の取得方法が煩雑になったりと、いわば会長の胸先三寸で社員の不利益改定ができる状態がまかり通っていました。
 
(写真=getty images®)

以前ブラック企業の特徴というのを伝えましたが、自主退社をさせるのも、またブラック企業の特徴です。

「辞めてほしい」と会社側が伝える企業はまだマシ。本物のブラック企業は、「会社都合退職」処理にならないよう、「自主退社」を選択させるために仕事を取り上げたり、理不尽に給与カットして退職せざるを得ない状況に追い込んでいきます。

とうとううつ病を発症してしまい、彼は休職することになりました。
休職する直前、封筒にのり付けしながら彼が呟いた言葉が今も忘れられません。

「Aさん。僕、こんなことをするために公認会計士の資格をとったわけじゃないんです…」
「上司と営業同行しても、外出中ひとことも返事をしてくれなかったことが堪えた…」

このように、いじめ・嫌がらせを含めたパワハラも、「追い込み型退職」に結びついていることがあります。

【追い込み型退職】を狙った例

  • 徐々に与えられる仕事の量が減らされてきた。
  • 担当業務が明らかに低い質の内容のものに変わった。
  • 上司に業務報告を無視される。
  • 上司が会議や朝礼などで自分の失敗を全員の前でダメ出しする。
  • 「給料泥棒」など暴言を吐かれる。
  • 大した不始末ではないのに、始末書、誓約書などを提出させられ厳重注意される。
  • 誰もいない場所に机が移動になった。
  • 人事評価・職務評価が大きなミスもないのに短期間に下がった。
  • 退職届を出さなければ退職金は出さないと言われた。
ブラック企業は、精神的に労働者を退職へと追いつめてくる
 
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