日経BPの発行する「2019年版『女性が活躍する会社BEST100』」で総合ランキング9位に入った「セブン&アイ・ホールディングス」(以降「セブン&アイHDGS.」)。日本最大のコンビニチェーン「セブンイレブン」やスーパー「イトーヨーカドー」などの持ち株会社です。多くの人が勤めたいと思う企業の年収はいくらなのか、最新の有価証券報告書から従業員の年間給与を紹介します。

有価証券報告書とは?

日本証券業協会によれば、有価証券報告書とは「会社の概況から事業や設備の状況、財務状況まで多岐にわたる情報が盛り込まれている報告書のこと」となります。子会社を保有している企業の場合、連結決算と単体決算に分けて利益等が表示されています。単体はその企業のみの損失や利益等の数字、連結は子会社や関連会社も含めた数字です。

子会社の経営状況は少なからず親会社に影響しますので、現在は日本を含め世界的に連結決算の数字が重要視されています。有価証券報告書では、事業内容だけでなく経営の中長期計画など企業の将来に関する情報や、沿革・関連会社など、その企業を構成する情報や過去の動きなどもすべて読めます。就職・転職活動で企業研究をするなら、まず目を通しておきたい書類です。

面接前にも目を通しておくと面接官とのやり取りもスムーズに進むことでしょう。

株式会社セブン&アイ・ホールディングスの平均年間給与は約736万円

持ち株会社である株式会社セブン&アイ・ホールディングス(セブン&アイHDGS.)の平均年間給与は736万2,230円です。また、平均年齢は44.5歳で平均勤続年数は19.6年であることが分かります(2019年2月28日現在における提出会社単体の数字)。子会社を含めた連結ベースで営業収益を見てみると、2015年2月期は約6兆389億円でしたが、2019年2月期は約6兆7,912億円と着実に伸びています。

セグメントごとの営業利益を見てみると国内コンビニエンスストア事業は約2,467億円、海外コンビニエンスストア事業は約923億円と国内のほうが約2.67倍高いようでした。しかし、前年同期比で見ると海外のほうが大きく伸びており、順調に売り上げを伸ばしている様子がうかがえます。