MBA留学にお金がかかるというのは誰もが知るところ。でもそのメリットの大きさから、MBA留学を志し成功させる人がいるのも事実です。MBA留学に興味がある場合は実際にいくらかかるのかを知ったうえで、その費用を支払うだけの価値があるのかをあらかじめしっかり見極めたい人もいるでしょう。今回は海外有名校へのMBA留学をはじめ、オンラインMBAや国内MBAで実際にかかる費用を紹介します。
会社負担それとも自分で工面する?MBA留学にかかる費用
学費だけじゃない!MBA取得に必要な費用の内訳
MBAを取得できるビジネススクールに入学するにはGMATのスコアを提出しなければなりません。GMATは年に5回までしか受験することができないため、ビジネススクール合格までの時間を無駄にしないためにGMAT準備コースを受講する人も多く、その費用は100万円以上かかる場合があります。
またGMATのほかにも、エッセイやインタビュー対策にも費用がかかります。さらに英語圏の大学を卒業していない学生はTOEFLやIELTSなど英語の能力を証明する試験のスコアも提出しなければなりません。
無事入学した後は、学費、学生保険、授業で使うテキスト代などのほか、現地での住居費や生活費がかかります。
会社負担や奨学金も!MBA留学する費用を工面する方法
MBA取得のために留学する場合、学費だけでなく住居費や生活費も事前に用意しなければなりません。留学期間はそれまでのように働くことができないため、資金計画は綿密に立てておく必要があります。入学を希望する数年前から貯金をしておく方法のほか、勤務先にMBA留学向けの奨学金がある場合は利用を検討してみましょう。MBA留学制度がある企業を検索できる転職サイトもあります。
また多くのビジネススクールでは奨学金制度を用意しています。各スクールのWebサイトにある「Financial aid」というカテゴリーに詳細な情報があるので確認してみましょう。
有名校へのMBA留学で実際にかかる費用と国内MBAにかかる費用の比較
アメリカ:スタンフォード大学の場合
スタンフォード大学に留学してMBAを取得する場合、学費や保険、生活費などすべて含めた1学年分(2019年9月13日から2020年6月12日まで)のコストの概算は、独身の場合で11万5917ドル、日本円にすると約1200万円です。
スタンフォード大学のMBAは2年間のプログラムですので、この金額の約2倍必要になります。
フランス:INSEADの場合
INSEADはフランス、シンガポール、アブダビにキャンパスがあり、どのキャンパスを選択するかによって生活費が異なります。以下の試算はフランス校に通う場合の金額です。
学費が約8万5500ユーロ、生活費の概算が2万3833ユーロなので合計10万9333ユーロかかることになります。日本円にすると約1300万円です。
INSEADの場合、MBA取得にかかる期間は10カ月なので、スタンフォード大学など米国のMBAを取得するよりも費用を抑えることができます。
とはいえ期間が短い分、基本的なビジネスの知識はすでに習得済みであるという前提で授業が進むため、自分のバックグラウンドと合わせて検討してみてください。
日本のMBA取得にかかる費用
日本でMBAを取得するメリットは、アルバイトをしたり、本業を続けながら夜間にビジネススクールに通ったりすることで収入源を確保できることです。
日本におけるビジネススクールの学費は、国立と私立で大きく異なりますが、例えば早稲田大学のビジネススクールに全日制の学生として通う場合、卒業までの2年間で合計372万6000円かかります(2019年度入学)。学費だけで見ても、海外でMBAを取得する場合と比較して割安と言えます。