起業や副業の話題が身近に聞かれるようになり、働き方の選択肢のひとつとして存在感を増しつつあります。心の中で、「いつかは起業を」と夢を描いている人もいるのではないでしょうか。女性の起業家は男性に比べまだ少ないですが、私たちの前に、道を切り開き確固とした歩みを進めてきた人たちがいます。日本の女性起業家、注目の8人を紹介します。

働く女性の支援をビジネスにしている女性起業家2人

堤香苗氏(株式会社キャリア・マム)

株式会社キャリア・マム(2000年設立)

事業内容:主婦会員を活用したアウトソーシング、女性のキャリア支援、カフェ・託児付きコワーキング施設の運営など

起業ヒストリー:1964年生まれ。早稲田大学第一文学部在学中よりフリーアナウンサーとして活躍。1995年にキャリア・マムの前身・育児サークル「PAO」、1996年に任意団体「キャリア・マム」を立ち上げ、2000年に株式会社キャリア・マム設立。女性の再就労支援の実績により、東京都女性活躍推進大賞ほか多数の賞を受賞している。

小室淑恵氏(株式会社ワーク・ライフバランス)

株式会社ワーク・ライフバランス(2006年設立)

事業内容:働き方改革コンサルティング、講演・研修、コンテンツビジネス、コンサルタント養成

起業ヒストリー:1975年生まれ。日本女子大学卒業後、株式会社資生堂に入社。社内のビジネスモデルコンテストで優勝し、育児休業者の職場復帰支援サービス「wiwiw(ウィウィ)」を立ち上げ、社内起業家となる。2005年資生堂を退社、翌年ワーク・ライフバランスを設立。長時間労働の是正やダイバーシティの実現など、女性の働きづらい日本の企業風土の改革を牽引する。

上場企業のトップを務める女性起業家2人

企業の信用力や安定性に公的なお墨付きを与える株式上場。企業が起業家の手を離れてパブリックなものになったことを示します。自身の企業の上場を果たした2人の起業家を紹介します。

次原悦子氏(株式会社サニーサイドアップ)

株式会社サニーサイドアップ(1985年設立)

事業内容: PR、キャンペーン、スポーツマネジメント、イベントその他プランニングなど

起業ヒストリー:17歳で母親の高橋恵氏と共に創業、1993年に社長就任。企業のPR支援のほか、スポーツビジネスを手掛け過去5回の五輪に関わるなど、多岐に渡って事業を展開する。2008年に大阪証券取引所ヘラクレス (現・東証JASDAQ市場) に上場、2018年には東京証券取引所へ市場変更し、異例のスピートで2部から1部指定に。

仲暁子氏(ウォンテッドリー株式会社)

ウォンテッドリー株式会社(2010年設立)

事業内容:ビジネスSNS「Wantedly」の企画・開発・運営

起業ヒストリー:1984年生まれ。京都大学経済学部卒業。ゴールドマン・サックス証券を経てFacebook Japanに初期メンバーとして参画、2010年ウォンテッドリーを設立。2017年、東京証券取引所マザーズに上場。2012年に公式リリースされた「Wantedly」は、現在月間200万人が利用するビジネスSNSに成長した。