キャリア
2019/09/03

つらい年収1,000万円と幸福な年収300万円の違い

(写真=Julia Sudnitskaya/Shutterstock.com)
(写真=Julia Sudnitskaya/Shutterstock.com)
年収1,000万円を超えているのになぜか毎日つらそうな人もいれば、年収300万円なのに日々満たされている人もいます。お金と幸福は関係ないという人もいますが、それにしても、なぜこのような違いが生まれてしまうのでしょうか。いくら収入があっても生活が楽にならないという人は、本記事を参考に、あらためて家計と向き合ってみましょう。

300万円でもストックがあれば幸せになれる

「人の幸せはお金では買えない」というのは本当なのでしょうか。2013年にアリー銀行が25歳以上のアメリカ人1,025人を対象に行った調査では、「貯蓄額と幸福度は比例する」という結果が出ました。同調査で、10万ドル以上の貯蓄をしている人の57%が非常に幸せ、または幸せと答えています。貯蓄がゼロの人で非常に幸せ、または幸せと答えたのは、29%にとどまりました。

このことから、「年収300万円でも幸福」と感じている人には、多くのストック、つまり貯蓄や資産があると考えられます。

年間の収入が300万円でも、支出が100万円であれば、200万円は自由に使うことができます。将来のために貯蓄したり、資産を増やすために投資したりすることもできるでしょう。

たとえ年収1,000万円でも、支出が900万円だとしたら、余剰金は100万円しか残りません。多くの収入を得ていても、同程度の支出があれば、常に「お金がない」という意識がつきまといます。多く稼いで多く使う生活よりも、収入は少なくともコツコツ貯蓄をしてゆとりのある生活を送る人のほうが幸せを感じやすいといえます。

ポイントは、フローではなくストックの概念が重要

幸福を呼ぶお金の管理のコツは、フローを追うのではなく、ストックを見ることにあります。家計でいうところのフローとは、「いくらの収入を得ていくら使ったのか」というお金の流れそのものです。ストックとは、「貯蓄や資産」を指します。

ここであらためて、家計の収支を振り返ってみましょう。毎月どのくらいの収入を得て、どのくらい使っているのでしょうか。その中に、必要性の低い支出はどの程度ありましたか?その支出を貯蓄に回したとすると、年間でどれだけストックは増えそうでしょうか。

特に重要性のない支出が月に5万円あったとして、年に換算すると60万円になり、10年では600万円になります。お金を使ったという満足感の低い支出、例えば、以前に契約したまま忘れていた月契約のゲームや、ほとんど利用していない雑誌の購読アプリなどにお金を使うよりも、それをストックし資産を増やしたほうが幸福度を高めることができます。

富裕層の定義は収入ではない

また、富裕層と定義されるのは純金融資産額が1億円以上の人であり、年収が1億円の人ではありません。資産が1億円ある人は、その1億円を元手に資産運用を行い、さらに資産を増やすことができます。ところが、年収が1億円でも、すぐに使えるお金がなければ運用で資産を増やすことはできません。

富裕層が資産を着々と増やしていくことができるのは、フローではなくストックに目を向けているからです。これから資産を増やそうと思っているのなら、少しずつでも貯蓄額を増やしていきましょう。
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