文化放送キャリアパートナーズ 就職情報研究所が2020年入社希望者に対して調査した「就職ブランドランキング調査速報(前半)」総合2位に入った食品・薬品などの総合メーカー「明治グループ(明治・Meiji Seika ファルマ)」。多くの人が勤めたいと思う企業の年収はいくらなのか、最新の有価証券報告書から従業員の年間給与を紹介します。

有価証券報告書とは?

日本証券業協会によれば、有価証券報告書とは「会社の概況から事業や設備の状況、財務状況まで多岐にわたる情報が盛り込まれている報告書のこと」とあります。子会社を保有している企業の場合、連結決算と単体決算に分けて利益等が表示されています。単体はその企業のみの損失や利益等の数字、連結は子会社や関連会社も含めた数字です。

子会社の経営状況は少なからず親会社に影響しますので、現在は日本を含め世界的に連結決算の数字が重要視されています。有価証券報告書は、就職・転職の際にも非常に役立つ書類です。有価証券報告書の記載内容は、事業の状況やこれまで企業が成長してきた沿革、今後の中長期経営計画、将来的なリスクなど、その企業の情報が客観的な数字として克明に記されています。

しっかり読み込んでおくと、面接官との受け答えもスムーズになりますので、ぜひ活用しましょう。

明治ホールディングス株式会社の平均年間給与は約997万円

持ち株会社である明治グループホールディングス株式会社の平均年間給与は996万5,000円です。また平均年齢は43.1歳で平均勤続年数は20.1年であることが分かります(2019年3月31日現在における提出会社単体の数字)。子会社を含めた連結ベースで売上高を見てみると、2015年3月期は約1兆1,162億円でしたが、2019年3月期は約1兆2,544億円と着実に伸びています。

セグメントごとの従業員数を連結ベースで見てみると、食品関連の従業員数は1万815人、医療関連は6,755人であり、医療関連に注力している姿勢がうかがえます。医療関連では、抗菌薬とジェネリック、動物の医薬品関連に力を入れており、子どもが風邪をひいたときなどに処方される抗菌薬「メイアクト」などが有名です。