派遣社員のメリットはいくつかあるが、複数の仕事ができる、自分のライフスタイルに合わせられるということがある。筆者は税理士事務所を開業した当初、派遣社員もしていた。夢をかなえるため、資金を稼ぐため私は派遣社員の道を短期間選んだのだ。

保育園の待機児童問題が大きく取り上げられているが、女性の中には、時間の都合がつかないことから正社員ではない働き方を余儀なくされている人もいるだろう。もともと正社員だと最初は嫌かもしれない。実は筆者も同じ思いだったので十分気持ちは分かる。

しかし、そこはチャンスの時期でもある。育児しながら色々学ぶきっかけにもなる。起業することもできる。そんな派遣社員の道を一度考えてみてはいかがだろうか。

夢・目標をかなえるための時間ねん出

当事務所が顧問をしている事務所では、経理担当者が派遣社員だ。その方は素敵な夢を持っている。彼女は明確な目標があって派遣社員として働いているという。その夢までは教えてもらっていないが、その夢のための活動は平日の昼間や土日が多いことから、週4日勤務で週1日は平日の昼間に休みが取れる事、予定によっては勤務日が変更できることから、「その目標を達成する為にどの様な働き方が一番合うのかを建設的に考えた結果」として派遣社員という道を選んだという。

またある講演に参加した際、某有名起業の専務が話していたところでは、ある企業の社長が、創業時に資金繰りのために週3日派遣社員として働いていたという。会社の事業をやりながら、週3日派遣会社で働くのは大変だっただろうが、「週3日働くことによりお金の心配は退くことができ、他の曜日を全て事業に専念することができた」と話していたという。

こういう働き方ができるのが派遣社員のメリットといえるだろう。具体的には大きく3つに分類されると筆者は考える。

正社員として働くよりも休みや就業時間の融通が効きやすい。いろいろな会社で経験を積む事ができる。会社員のように副業禁止規定など一切気にする必要がない。要するに、収入も自己責任である以上、就業内容、副業もすべて自由ということである。