2018年の「なでしこ銘柄」(経済産業省と東京証券取引所共同で女性活躍推進に優れた上場企業を選定)に選定された、ビールなどの飲料で知られるキリンホールディングス。多くの人が勤めたいと思う企業の年収はいくらなのか、最新の有価証券報告書から従業員の年間給与を紹介します。

有価証券報告書とは?

日本証券業協会によれば、有価証券報告書とは「会社の概況から事業や設備の状況、財務状況まで多岐にわたる情報が盛り込まれている報告書のこと」とあります。子会社を保有している企業の場合、連結決算と単体決算に分けて利益等が表示されています。単体はその企業のみの損失や利益等の数字、連結は子会社や関連会社も含めた数字です。

子会社の経営状況は少なからず親会社に影響しますので、現在は日本を含め世界的に連結決算の数字が重要視されています。有価証券報告書は、就職や転職において企業研究する際に、まず目を通しておきましょう。この書類には、企業の経営状況や企業理念などが明確に記載されているため、採用試験を受けるかどうかを判断する材料となるためです。

この書類に書かれている内容を押さえておくことで、面接のときにも面接官とのやり取りがスムーズになり、全体としてプラスに働くことでしょう。

キリンホールディングスの平均年間給与は約1,159万円

キリンホールディングスの平均年間給与は、1,158万6,520円です。また、平均年齢は44.8歳で平均勤続年数は20.1年であることが分かります。(2018年12月31日現在における提出会社単体の数字)

子会社を含めた連結ベース売上高を見てみると、2016年度は約1兆8,539億円でしたが2017年度は約1兆9,305億円と順調に増加しています。

連結会社の従業員数を見ると日本綜合飲料事業の従業員数は1万1,841人に対して、オセアニアと海外その他綜合飲料は合わせて1万1,112人とほぼ拮抗していて、海外事業にも力を入れていることをうかがわせる数字です。また、医薬・バイオケミカル事業の従業員数も7,242人で、医薬分野にも力を入れていることが分かります。