女性が管理職になることは、収入アップやリーダーとしての人間形成など、将来的にプラスに働くことが多いでしょう。しかし、業務時間が長くなったり、責任が重くなったりと不安を感じる人もいるのではないでしょうか。今回は、女性管理職のメリットやデメリット、女性ならではの人生のイベントを乗り切るコツなどについてお伝えします。

女性管理職になることのメリット

女性が管理職になることのメリットには次のようなことが考えられます。

仕事で「好き」を生かせる

管理職になると、仕事での責任が重くはなりますが、「好き」と感じることができる仕事に、とことん取り組むチャンスがあります。管理職を任されるということは、仕事での実績を評価されていることの証です。その仕事が好きだからこそ、一生懸命取り組んだ結果とも言えますよね。

好きだからこそ、「もう少し上のステップへ進みたい」「もっと自分の力を試したい」という意欲も湧いてきます。

スキルアップや精神的な成長ができる

管理職になると、任される仕事のレベルが一般社員のときとは変わるため、より深い知識を吸収したり、扱う分野の幅が広がったりします。

大事な契約を任されたり、一人で商談をしたり、相手とのやりとりを自分で考え判断していく機会が増えるため、言葉遣いや態度にも気を遣います。自分で意識的にレベルを高くしようとしなくとも、自ずと学ばなければ対応できないため、自然と成長できる環境になりやすいでしょう。

一度吸収した知識は、ずっと個人の財産になります。立ち位置が変わると、不思議と考え方まで変わるようになり、精神的にも成長を実感できるのではないでしょうか。

また、「○○さんのおかげでよい取引ができた」など、取引先から評価されることで、管理職ならではの達成感や充実感を得ることができるでしょう。

収入アップが期待できる

管理職になることで、会社によっては給与の基本給が上がったり、役職手当がプラスされたりすることがあります。責任は重くなりますが、収入が増えることは仕事に取り組むモチベーションを保つことにもつながるでしょう。

女性管理職になることのデメリット

女性が管理職になることは、いくつかのメリットがあることをお伝えしましたが、同時にデメリットも考えられます。

業務時間が増える

管理職になると、業務時間が増えることがあります。なぜなら、自分がやらなければならない実務的な業務のほかに、部下に相談されたり、取引先からの電話や来客が増えたりと予定外のことに対応しなければならないためです。

部下が多くなればなるほど、相談される回数も増えていき、部下とのやりとりを最優先にすれば、自分の仕事は後回しにせざるを得ず、時間外での業務時間が増えていく可能性があります。家庭を持つ人なら、仕事と家庭とのバランスを保つことに苦戦することがあるかもしれません。

責任範囲が広くなる

管理職になると、部下の仕事も自分の責任範囲となり、全体的な業務の流れなどを把握しなければならないケースが多いでしょう。仕事をスムーズに運ぶために、改善方法を模索したり、部下にミスがあったときには、一緒に対応策を考えたりすることがあります。広い視野で仕事を行う必要があり、重荷に感じることがあるかもしれません。