『マイナビ・日経 2020年卒大学生就職企業人気ランキング』において文系4位、理系1位の人気企業「ソニー」。プレイステーションやエンタテインメント分野、金融業界への進出も目覚ましい勢いのある企業です。多くの人が勤めたいと思う企業の年収はいくらなのか、最新の有価証券報告書から従業員の年間給与を紹介します。

有価証券報告書とは?

日本証券業協会によれば、有価証券報告書とは「会社の概況から事業や設備の状況、財務状況まで多岐にわたる情報が盛り込まれている報告書のこと」とあります。子会社を保有している企業の場合、連結決算と単体決算に分けて利益等が表示されています。単体はその企業のみの損失や利益等の数字、連結は子会社や関連会社も含めた数字です。

子会社の経営状況は少なからず親会社に影響しますので、現在は日本を含め世界的に連結決算の数字が重要視されています。有価証券報告書は、その企業の経営状態だけでなく中長期経営計画(将来のビジョン)や過去発生した問題、今後起こりうるリスクなど、その企業の過去・現在・未来に関する重要な情報が客観的な数字を中心に説明されています。

「就職や転職で入社したい」と考えているのなら、有価証券報告書の内容は就職先企業の判断材料として情報を収集するのに活用してください。

ソニーの平均年間給与は約1,014万円

ソニー株式会社の平均年間給与は1,013万6,934円です。また平均年齢は42.3歳で平均勤続年数は16.7年であることが分かります。(2018年3月31日現在における提出会社単体の数字)

子会社を含めた連結ベースの売上高を見てみると、2013年度は約7兆7,672億円でしたが2017年度は約8兆5,439億円と順調に増加傾向です。

また、2017年度末の従業員数に関しては、電池事業の譲渡などにより、エレクトロニクス部門の従業員数が大幅に減少。金融や映画部門は増員となりましたが、全体としては約1万1,100名減少し、全従業員数は11万7,300名となりました。ソニーがエレクトロニクス分野のみでなく、金融や映画部門などで力を入れている様子がうかがえます。