就職情報サイト「キャリタス」が2020年に卒業する学生に対して実施したアンケートのうち、女性の就職希望企業ランキングで4位に輝いた伊藤忠商事株式会社。多くの人が勤めたいと思う企業の年収はいくらなのか、最新の有価証券報告書から従業員の年間給与を紹介します。

有価証券報告書とは?

日本証券業協会によれば、有価証券報告書とは「会社の概況から事業や設備の状況、財務状況まで多岐にわたる情報が盛り込まれている報告書のこと」とあります。

子会社を保有している企業の場合、連結決算と単体決算に分けて利益等が表示されています。単体はその企業のみの損失や利益等の数字、連結は子会社や関連会社も含めた数字です。子会社の経営状況は少なからず親会社に影響しますので、現在は日本を含め世界的に連結決算の数字が重要視されています。

有価証券報告書には、平均年間給与や従業員数、黒字になっている子会社や赤字になっている子会社まで記載されています。就職や転職活動の際に企業を選定したり、また面接前の情報収集にも大変役立ちます。

面接官に対しても、自社の有価証券報告書を読み込んでいる就職希望者は良い印象を与えることでしょう。

伊藤忠商事の平均年間給与は1,460万円

伊藤忠商事の平均年間給与は1,460万9,151円です。また平均年齢は41.6歳で平均勤続年数は17.3年であることが分かります(2018年3月31日現在における提出会社単体の数字)。

売上高を見てみると、単体では2014年度の5兆6,735億円でしたが2018年度は4兆7,957億円と減少傾向にあります。一方で、2017年に子会社化したヤナセなどの貢献により2018年度の連結会計での売上総利益は上昇しています。

その他の子会社に関しても、全体のうち91%が黒字となりました。