給料日に配布される給与明細は、あなたが日々がんばって働いた証し。手取り金額を確認したら、すぐ捨ててしまう人もいるかもしれませんが、実は、給与明細には「最低限保管しておくべき期間」があり、保管していないと将来的に損をする可能性も……。今回は、給与明細の知っておきたい基礎知識をご紹介します!

給与明細、みんないつ捨てているの?

筆者の周囲で保管状況を尋ねてみると、「1年分」など自分なりに保管期間を決めている人が多い半面、中には「手取り額を見たら即処分」という人、「部屋のどこかにあるはず」という心もとない人も。給与明細は最低でも2年間、保管しておいた方が良いことを知っている人はいませんでした。

最低2年間保管するべき理由は?

「2年」という数字の根拠は、未払い賃金の請求権の時効を2年と定めている労働基準法に基づきます。万一、勤務先に未払いの給与や残業代があった場合、2年前までさかのぼって請求する際に、給与明細は重要な証拠になります。

ほかにも、(あってはならないことですが)年金の支給ミスが発覚した場合、社会保険料の支払い履歴を証明するために必要となることもあります。将来の自分を守るためにも、大切に保管しておきたいものです。