春は進学・就職の季節。中には「今度うちの部署に新入社員が入ってくる!」という人も少なくないでしょう。新社会人とうまくやっていくには、彼らの考えや認識をきちんと理解しておくことも大切です。

ここでは、三菱UFJリサーチ&コンサルティング株式会社が2018年に行ったアンケートの結果をもとに、今どきの新入社員とアラフォー世代の意識の違いをご紹介します。なお、調査は同企業が新入社員向けに行ったセミナーの受講者、約1,400名に対して行われたものです。

会社に求めるのはノー残業と休日増加

「会社に何を望むか」という質問の回答で、特に増えているのが「残業がないこと・休日が増えること」という答え。この回答は、今のアラフォー世代が新入社員だった2004年には全体の約20%だったのに対し、2018年は約43%と、半数近い数字になっています。

近年ではアラフォー世代の意識も変わりつつあるかもしれませんが、新入社員は最初から残業や休日に対する認識が違う、と考えていたほうがいいでしょう。

能力の発揮・向上が最重要事項ではない?

反対に近年減少しているのが、「自分の能力の発揮・向上ができること」を会社に望むという回答です。2004年には75%以上の新入社員が能力の発揮や向上を求めていたのに対し、2018年では約55%にまで減少しています。

新入社員世代には「仕事がすべてではない」という認識が広がっていることが推測できます。