ブロックチェーン、ビッグデータ、AI(人工知能)--。

様々なテクノロジーを駆使して、金融産業を国際レベルで改革中のFinTech。今が旬ともいえるFinTech産業でのキャリアも、近年ますます人気が高まっている。

昨年の銀行によるIT部門への推定国際投資額は2000億ドル(約22兆2380億円)。中でも数多くのFinTechスタートを輩出しているシリコンバレーを筆頭に、事業規模を問わずFinTech部門の人材への投資を惜しまない米国企業は、「FinTechの発展が存続のカギを握る」という勢いで常に優秀な人材の確保に力を入れている。

報酬面でもシニアクラスになると、最高17万5000ドル(約1946万円)の年棒が用意されているというから、花形職業であることは間違いない。

大手国際銀行が渇望する優秀なFinTech人材

全体的な数字は明らかではないが、FinTechに巨額の投資を行っている米2大企業、JPモルガンは世界中に4万人、ゴールドマン・サックスは9000人のFinTechスタッフを雇用しているという。

ゴールドマンなどは近年「銀行ではなくテクノロジー企業」と評されるまでにFinTech、特にブロックチェーンの研究に全力を注いでおり、マニュアル作業に携わる人員整理を国際規模で実施する一方で、十分なFinTechの知識と経験を持った人材にとっては間口が広くなっているようだ。

最も気になる給与に関しても確実にほかの産業よりもよいようだ。JPモルガンの人材部門の発表によると、ロンドンの投資銀行に勤めるビジネス・アナリストやプロジェクト・マネージャの平均年棒は9万2000ドルから11万5000ドル(約1022万円から1278万円)。キャリア次第では17万5000ドル(約1946万円)まで期待できる。

開発エンジニアの年棒も同じラインからスタートし、キャリアを積むことで16万ドル(約1178万円)まで昇給する。C++/UnixよりもJavaスクリプトの知識を持ったデベロッパーの方が、若干報酬は多いようだ。

証券取引所の立会場をサポートの年棒は、7万7000ドルから12万3000ドル(約866万円から1367万円)とFinTech内では低めに設定されている。

将来性、給与ともに有望となれば、近い将来「人気の職業ランキング」の常連になっても不思議ではないだろう。

文・FinTech online編集部/ZUU online

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