(本記事は、菅下清廣著書『知らないと損をする! 株高時代の「お金の教養」』=KADOKAWA、2018年5月18日刊=の中から一部を抜粋・編集しています)

時間の無駄遣いは最大の敵

スケジュール帳に、月間・週間の予定を書き込む。これはほとんどの人が実践しているでしょう。しかし「1日」をどう過ごすかは、仕事の予定以外は大ざっぱなイメージしかもっていない人が多数派ではないでしょうか。

私は、起きている間の予定をあらかじめ立てます。朝5時に起床して入浴。6時からは、新聞と読書。7時に朝食、8時に出勤。……から始まって、夜まできっちり計画。ときには15分、30分刻みで細かく予定を組みます。

そして、それぞれの用事の「目的」を確認します。

すべての行動にきちんと意味をもたせること。これが重要なのです。

意味のない会合や飲み会、やめたいのにやめられないテレビ視聴。そういう時間の無駄遣いをする人は、きっとお金も無駄遣いしています。1日の生活を洗い出して、そうしたムダ時間がないか確認しましょう。

その時間はそのまま、自分への投資に使えます。全部勉強に回せと言っているのではありません。

美しい音楽を聴いて心をうるおしたり、散歩をして外の空気に触れたりすることでリフレッシュできるなら、大いに有意義。10分ほど何もせずにボーッと過ごして頭がスッキリするのであれば、「何もしないこと」が意味あることになります。

もう一つ、時間を有効活用する秘訣をお教えしましょう。それは早起きです。早起きは「ウォール街で出世する人の必須条件」でした。

分野に関わらず、成功者はたいてい早起きです。1日のスタートが早ければ、そのぶん多くの時間が得られます。6時に出勤すれば、始業時間ギリギリで駆け込んでくる同僚よりも3時間多く、しかも静かな環境を独り占めしながら、集中して仕事ができます。

ちなみに私のある友人は、証券会社に入社したあと20年にわたってこのスタイルを実践し、多くの成果と信頼を勝ち得て、副社長になりました。

もちろん、同じことをしないと出世できないといいたいわけではありません。

過ごし方が有意義でさえあれば、どう過ごしてもいいのです。散歩をするもよし、ランニングをするもよし、読書をするもよし、英語の勉強をするもよし。

「爽快だ」「ためになる」「楽しい」と思えることをしましょう。