(本記事は、米山彩香氏の著書『お金と時間の悩みが消えてなくなる 最高の時短』、KADOKAWA、2018年7月27日刊の中から一部を抜粋・編集しています)

※以下、書籍より抜粋

「やりたいことが見つからない」はただの逃げ

「見つからない」のではなく「探していない」

「自己実現のためには、”目標”がとても大事」 

これは多くの本でいわれていることです。

「時間に追われず、ストレスフリーで自分のやりたいことだけをやる」という自由な生活を手に入れるためにも、”目標”の存在は欠かせません。

「最終的な大きな目標があって、その目標に到達するまでにさまざまな小さな目標がある」というのが目標達成の仕組みです。

何をやるにしても、必ず最終的な目標を確認しながら行動するからこそ、時間をムダにしない効率的な進路が見つかります。

では、目標がなければどうなるか? 当たり前ですが、自分が「どこへ向かっているか?」を決めていないから、自分が日々「何をすべきなのか」がわからない。

わからないから、自分軸で動けないのです。

たとえば会社の上司にいわれるがまま、友人や親の意見のまま、あるいは一般社会の常識に従ったままで、毎日を過ごさざるを得ないということです。

ですから、「いつも周りに振り回されている人」は、「目標がない人」ともいえるでしょう。

とはいえ、「自分には大きな目標なんてない」という人は結構多いものです。

要するに、「自分はこうなりたい」という夢がない、やりたいことが特にない、という人たちです。

そういう人たちに、ただやみくもに「目標を持ちましょう」「そうすれば物事を効率的にこなすことができるんです」といっても、それはなかなか難しいことでしょう。

なぜなら、目標とは、一生懸命考えてひねり出すようなものではないからです。

目標がないというのは、そもそも目標を「探していない」ということに尽きます。

「見つからない」のではなく、「探していない」ということがポイントです。そもそも、世の中の(自分が)目標とすべきものの存在を知らない、ということ。

まずは、知ること、つまりさまざまな「情報」を仕入れることが大事なのです。

「真面目に勉強しましょう」「学びの機会をたくさん持ちましょう」なんて大層なことではありません。

とにかく、気になることがあったら、調べてみる。ネットでも本でも、詳しい人に聞いてもいいから、何でもかんでも調べまくる。

“調べ癖”をつけてしまうのです。

たとえば私の最近の小さな目標の1つに、「南米ボリビアのウユニ塩湖に行きたい」というものがあります。

ウユニ塩湖は標高約3700メートルにある世界最大の塩湖。どこまでも続く塩で真っ白の湖面。

白い湖面に雨が溜まると、まるで鏡のように周りの景色を映し出す美しさから、「天空の鏡」とも呼ばれている、絶景の地です。

この「ウユニ塩湖に行く!」という目標を達成するために、私は時間を効率的に使い、時間の自由と経済的自由を手に入れようと行動を起こします。

当たり前ですが、これは前提として私が「ウユニ塩湖」の存在を“知って”いたからこそ始まることですよね?

そう、「情報を仕入れましょう」 「いろいろなことを調べましょう」というのは、こういうことなのです。

「知ること」でしか行動のモチベーションは生まれない

知ることができたからこそ、目標ができる、行動ができる。

たとえばあなたが会社員で、何の目標もなく仕事をしているとすれば、とにかく目先の仕事を終わらせること“だけ”が目標となっているはずです。

しかし、その「目先の仕事」の先には、あなたにふさわしい「もっと大きな目標」が待っているかもしれません。

今、あなたが会社での目標がないのであれば、まずはとにかくどんどん情報を仕入れるべきでしょう。

自分の会社にはどんな部署があって、それぞれの部署にはどんな人がいて、どんな仕事をしているのか? どんなプロジェクトが進行しているのか? 同業他社と何が違うのか? 企業としての課題は何なのか……。

そうしたことを、上司、先輩と話す、他部署の人との接触を持つ、社外でも積極的に人と会う、取引先の人と話す、ネットでいろんな関連サイトを見てみるなど、ありとあらゆる手段で調べます。

その結果、社内において自分が目標とすべき「何か」が見つかるわけです。

「将来、会社でどんなポジションにつきたいのかも定かではない」なんていう人もいるかもしれません。

しかし、その理由も、「どんなポジションが、どんな仕事をしているのかを“知らない”」というだけかもしれないのです。 

「本当に自分がたどり着きたい目標」を見つけることができれば、まずは大丈夫です。

あとは「『先の目標』へたどり着くために『目先の目標』をクリアする」という思考が生まれ、自らの効率化を図る気持ちや、ムダのない行動を促すのです。

「目標がない」「夢がない」「やりたいことがない」……そんな自分自身を「つまらない人間だなあ」と考えてしまう人もいるかもしれません。

しかし、心配しなくて大丈夫です。あなたはまだ「知らない」だけなのです。

だからこそ、知るために行動する。

 「どんな目標があるのか?」という情報、目標のバリエーションを仕入れるために、とにかく調べ倒す。人から聞く、ネットを見る、本を読む、ユーチューブで動画を探す……。
 
 そこにルールはありません。自分の目標を楽しみながら見つけてください。

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米山彩香(よねやま・あやか)
株式会社NEXT LEVEL SOLUTION代表取締役。1987年生まれ。東京理科大学大学院イノベーション研究科知的財産戦略専攻修士課程修了。会社員時代に昼休みの30分から始めた副業で初月から会社員の収入を超え、起業を決意。現在は「ゆるく・楽しく・気ままに」をテーマにしたブログやコミュニティを運営し、会社収入に頼らずストレスフリーに生きる人を多数輩出。「お金と時間の悩みがなくなる時短術」を広める活動も行う。

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