SNSでファンを増やすため「知識や文章」よりも大切なこと

(本記事は、三浦拳/三浦月氏の著書『「自分ブランド」のつくり方』つた書房、2018年4月26日刊の中から一部を抜粋・編集しています)

【『「自分ブランド」のつくり方』シリーズ】
(1)いいね!がなくても大丈夫　SNSで夢が叶う理由
(2)アマチュアから抜け出すために最初に目指すものとは？「自分ブランド」の作り方
(3)自分ブランドを作るためにもっとも大切なことは？
(4)ファンを増やすブログの具体的な書き方とは
(5)SNSでファンを増やすため「知識や文章」よりも大切なこと

※以下、書籍より抜粋

「いいね」やアクセス数がすべてではない

「わかりやすさ」がすべて

何度も繰り返しますが、SNSはわかりやすさがすべてです。

読者を迷わせない投稿に必要なのが、詳しい記事をわかりやすく作り込んでおくことです。

詳しい記事とは、メニューについての詳細のみが書いてある記事や、申込方法について詳しく書いてある記事などです。

こうした記事をしっかりと作っておけば、「詳細はこちら」「メニューはこちら」といつでも簡単に出口を作ることができます。

この仕組みができると、投稿を見に来てくれた方は、あなたがしてほしい行動をしてくれます。

なので、何をしてほしいのかをしっかり伝える投稿をしていきましょう。

例えば、2人の同業者がいます。

一人は自分に何ができるかわかりやすく書き、自分らしさも伝え、その先に申し込みフォームが用意されていました。

もう一人は専門的な情報が豊富で、プログラムの素晴らしさ、サロンや体験談の写真も載せてありましたが、肝心の問い合わせや申し込みフォームがありませんでした。

どちらの投稿も見たお客様は、前者のお店に決めました。

そうです。

2人の書いた情報は素晴らしく、どちらも遜色のない内容でしたが、たったひとつの違いは出口があったかどうかです。

せっかくお客様があなたを選んでも、あなたが受け入れる準備をしていなければつながることはないのです。

あなたのブログには、メニューがわかりやすく詳しく書いてある記事がありますか?

予約の方法がわかりやすく書いてある記事がありますか? 体験談がまとめられている記事はありますか?

日常の記事を投稿するよりも先に、このような記事をまずしっかり作ることを優先してください。

あなたがお客様に選ばれるかどうかは、知識の深さや経験ではなく、このような細かなところが重要になります。

ゴールがないだけで、お客様を逃してしまっては、とてももったいないことです。

記事を書き終えたあとに、読者目線で見直してみて、ちゃんとした問い合わせ先や、お申込み先などのゴールがあるのかを確認するクセをつけましょう。

美しい文章より、温かい文章

大事なのは、その人の心に届くこと

「文章を書くのが苦手です。話すことはできても文章にすることができません」という方も多いのではないでしょうか。

文章が上手に書けないのは、しっかりと書かないといけない、間違ってはいけない、と正確な文章を書く自信がないことが原因だと思います。

インナーブランディングで自分らしさを見つけ、受け入れることができる人は、自分の思いを文章にすることができるようになります。

それは、ありのままの自分を受け入れることができるからです。他人と比べていては、うまく文章にすることはできません。

ここで大事なのが、美しい正しい文章よりも、温かみを感じる文章のほうが読者の心に響くということです。

実は、文字からも写真からも温かさを伝えることができるのです。

それには少しトレーニングが必要です。週に1回でもいいので、自分の気づきや学びをSNSで投稿しましょう。

学びや気づきは、言葉や文章にして誰かに伝えたときに自分のものになります。

自分自身に学びを刻むための投稿は、自分の財産にもなります。

そしてその投稿の積み重ねが、いつしか自分の自信となります。言葉や文章にする作業は、自分に問いかけ、自分の内側に目を向けることになります。

すると、自分の中の 98人の存在に気づき、98人の気持ち（感情）を知ることができるのです。

温かい文章を書くには、文法は気にせずに、自分の気持ちを優先して書いてみてください。あなたの中から湧き出る思いや、あなたらしい言葉には力が宿ります。

売れっ子になれない人の特徴

売れっ子になれない人の特徴は、発信をやめてしまうことです。「いいね」が少ない、コメントがない、問い合わせや申し込みがないなどと悩んでいませんか?

やる気が失われたり、不安になったりしていませんか? 急に自信がなくなって、ブログやFacebookの投稿をやめてしまっていませんか? 　

お問い合わせや申し込みをしてもらうために発信するのではありません。あなたに気づいてもらうために発信するのです。

問い合わせや申し込みは最後についてくるもので、それまでには半年はかかります。

また、売りたい商品やプログラムの効果ばかり書いていませんか?

商品を売る前に、あなた自身を売らなければいけません。

商品やサービスは、見やすくまとめたページをリンクするだけで十分です。どんなことが好きで、どんなことに感動するのか、素顔のあなたをアピールしなければ、相思相愛のお客様はあなたを見つけることはできません。

マニアックでもベタでもいい、あなたのファンを作りましょう!

三浦　拳
ホロニックアカデミー代表。ブランディングプロデューサー。山形県山形市出身。高校を卒業後アメリカシアトルへ単身渡米。英語を学んだ後、現場での新規事業立ち上げに携わる。帰国後、家業である整体とダイエットサロン、元気とキレイの発信基地ホロニックにはいり、経営戦略責任者としてマーケティング、ブランディングを担当。三浦月の次男。

三浦　月
ホロニックアカデミー講師。インナーブランディングの専門家。ブランディングプロデューサー。セラピストになりたい人、サロンオーナーや経営者に向けたセラピーや講座を行う。また、自身もダイエットセラピストとして、自宅内サロンから地域ナンバーワンの戸建てサロンへ成長させた経験を持つ。三浦拳の母。