(本記事は、三浦拳/三浦月氏の著書『「自分ブランド」のつくり方』つた書房、2018年4月26日刊の中から一部を抜粋・編集しています)
 
 【 『「自分ブランド」のつくり方』シリーズ】
(1)いいね!がなくても大丈夫 SNSで夢が叶う理由
(2)アマチュアから抜け出すために最初に目指すものとは?「自分ブランド」の作り方

※以下、書籍より抜粋

ブランドって高級品のこと?

ブランドの意味を再確認しよう

ブランド化すると売れっ子になれる、ブランディングが大事、という言葉を聞いたことがあると思います。

「ブランド」と聞いて、どんなイメージがありますか?

ルイ・ヴィトン、シャネル、プラダなど、どこか高級品のイメージがありませんか? そしてブランドはよく売れているイメージがありませんか? 

このハイブランドのようになることが、果たして本当に私たちに必要なブランディングなのでしょうか?
 
実はこれ、半分正解で半分は間違いです。

なぜ半分正解かというと、ビジネスもハイブランドのようになったら嬉しいからです。

高い値段でも買ってくれて、新商品を出せば行列ができるし、わざわざ商品をSNSでシェアだってしてくれます。このようにみんなが欲しい、憧れの存在に、なれるものなら当然なってみたいですよね。

しかし、ハイブランドのように高級感や美しく見せることが、売れっ子になるために必要なブランディングではありません。

辞書でブランディングを引くと、「会社・商品・サービスなどについて,他と明確に差別化できる個性(イメージ・信頼感・高級感など)をつくりあげる」とあります。
 
私はシンプルに、圧倒的な独自化をすること、と説明しています。

そしてもうひとつ、ブランディングとはファンづくりともいえるでしょう。

ブランディングができてくれば、数多くの競合の中からあなたを選んでくれて、新商品が出たら並んででも買ってくれる、Tシャツになったら喜んで着てくれる、人にも口コミしてくれる。そんな存在(ブランド)になれるのです。

「あの人の施術を受けています!」とか「あの方の講座を受けたことがあります!」と周りの人に自慢したくなるような存在になれれば、ブランディングができているといってもいいでしょう。
 
ブランドとは、製品やサービスがなるものではなく、あなた自身がなるものなのです。美容業界は、比較的ブランディングが高水準でできている業界のひとつです。

カリスマ美容師の場合、お客様は美容室(サロン)につくのではなく、美容師(人)につきます。別のサロンに移動したり、独立したりしても、その美容師にずっと担当してもらいたいという人は多いでしょう。

これがブランディングであり、独自化です。

自分の髪質を理解している、話が合うなど様々な要素で、「あなたじゃないと嫌」という環境を作れているのがカリスマ美容師です。

そしてクライアントの心に寄り添い、生き方や考え方を提案したり伝えたりするセラピストの場合、セラピーの経験の多さや資格より、その人の生き方やプライベートの過ごし方や家族とのやり取りに「自分もあんなふうに生きたいな、考え方に尊敬だわ、会いに行ってみたい、もっとあの人のことが知りたい」と思ってもらうことが大切です。
 
自分が提供するサービスを自分も実践して日々気付きを得ている事を見せることです。

例えば髪のお手入れを気にしない、枝毛いっぱいの美容師さんを尊敬できますか?

自分が伝えたい美なら美を、心なら心を、健康なら健康を大切にしている事を見せていきましょう。そして忘れてはいけないことは、相手に対して驕らないこと、どんな時も、相手を大切にしている事を、しっかり伝えることです。

また、相手のお名前を5回お呼びすること。これも相手との距離を近づけ、安心して頂くおもてなしです。

このようにブランディングができてくると、自分の求めているものや情報が集まってきます。値下げ交渉をされることもないし、一緒に働く仲間も集まってきます。好条件のテナント情報や、コラボの依頼などもくるかもしれません。

メディアも取り上げてくれます。お一人様起業家だからこそ、向こうから集まってきてくれたらとっても助かりますよね。

アマチュアから抜け出すブランディング

お金をいただくならばすでにプロフェッショナル

お一人様起業家がブランディングをする大きな理由のひとつに、脱アマチュアそしてプロフェッショナル化があります。

もちろんお客様は、本物のプロフェッショナルにお金を払いたいはずです。

しかし起業が簡単なこの時代、プロフェッショナルとしてやっているのか、趣味の延長線上で小遣い稼ぎとしてやっているのかがはっきりわからないため、お客様は申し込みや商品購入をためらってしまう場合があります。

一円でも代金をいただいている以上、あなたは紛れもないプロです。売れっ子になるには、プロになる覚悟が必要なのです。

私のところには「ママ友からのお申し込みがなかなか入りません。どうしたらいいですか?」という質問が寄せられます。私はいつもこう答えています。

「ママ友からしたら、あなたは自分と同じママ友でしかないんです。その道のプロではない人に自分の大事なお金払いたくないからですよ。目指せプロフェッショナル!」
 
ブランディングができてきてプロフェッショナルと認められると、ママ友だろ
うが幼馴染だろうが、申し込みは入ってくるものです。

脱アマチュアといっていますが、正しくは「脱、アマチュアに見られる」ということです。本当はプロなのにアマチュアに見られているから、申し込みが入らないのです。

では、アマチュアとプロフェッショナルの大きな違いはどこにあるのでしょうか?
 
厳密な線引きはありませんが、まず大事なのが他人からの見え方です。SNSに投稿している写真のクオリティや内容で、だいたいの判断が下されます。
 
○○といえばあなただよね!
 
と言われるようになれば、アマチュアを脱したプロとして認めてもいいと思います。

SNSでつながっている人、せめてFacebookの友達から「○○といえばあなた」と言われる存在を目指しましょう。

発信はよく絞りこもう

SNSは脱アマチュア化、プロフェッショナル化を手伝ってくれる最大のツールです。無料でここまでやってくれるのは、とてもすごいことです。
 
○○といえばあなただよね!

と言われるには、まずあなたが何をしている人なのかをわかりやすく発信する必要があります。

どんな素敵な写真を投稿しても、良さげな文章を投稿しても、「で、この人って何している人?」と思われないようにしなければなりません。お一人様起業であれもこれもやりだすと、

ラーメン屋なのに定食もスイーツもお花も出すような、コンセプトがまるでないお店になってしまいます。

圧倒的な独自化とファンづくりができてブランド化されたとき、地域や業界で頭一つ抜けた、キラリと輝く売れっ子へとなるのです。

一人でやれることには限りがあるので、自分自身で私は〇〇の人! という決意をしていく事が大事です。

大きな会社であれば、部署を分けたり別ブランドを立ち上げたりしていくことはできますが、お一人様起業家で同じことをすると、わけがわからなくなってきます。

整体サロンのはずなのに、フェイシャルメニューを発信しだしたり、ネイルケアの案内をしてみたりといった具合です。他にできることがあるといっても、手当たり次第に何でも発信しようとせず、まずは何の人なのかを決めましょう。伝えたい事が複数ある場合でも、まずは発信を絞ることが大切です。

(画像=Webサイトより ※クリックするとAmazonに飛びます)

三浦 拳
ホロニックアカデミー代表。ブランディングプロデューサー。山形県山形市出身。高校を卒業後アメリカシアトルへ単身渡米。英語を学んだ後、現場での新規事業立ち上げに携わる。帰国後、家業である整体とダイエットサロン、元気とキレイの発信基地ホロニックにはいり、経営戦略責任者としてマーケティング、ブランディングを担当。三浦月の次男。

三浦 月
ホロニックアカデミー講師。インナーブランディングの専門家。ブランディングプロデューサー。セラピストになりたい人、サロンオーナーや経営者に向けたセラピーや講座を行う。また、自身もダイエットセラピストとして、自宅内サロンから地域ナンバーワンの戸建てサロンへ成長させた経験を持つ。三浦拳の母。

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