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2020/09/16

組み立ててわかるプラモデル「カップヌードル」累計450億食の秘密

(写真=eevl/stock.adobe.com)
(写真=eevl/stock.adobe.com)
日清のカップヌードルは1971年9月18日に誕生した世界初のカップ麺です。2019年度の日本国内の売上だけでも1,000億円を突破、世界80以上の国と地域で愛されており、累計販売数は450億食にのぼります。そんなカップヌードルのプラモデルがなぜ作られたのでしょうか。その背景と、そこから見えるロングセラー商品のこだわりに迫ります。

「BEST HIT CHRONICLE 1/1 カップヌードル」とは?

「BEST HIT CHRONICLE」は、昭和や平成の各企業のヒットプロダクトを、バンダイホビーセンターによる最新技術でキット化するコラボレーション企画です。2019年にスタートし、「2/5セガサターン(HST-3200)」や「2/5“PlayStation”(SCPH-1000)」なども販売しています。

この「BEST HIT CHRONICLE」から、誰もが一度は食べたことがある「カップヌードル」がキット化されました。製品名「1/1カップヌードル」は、日清食品とのコラボにより実現したもので、実寸大スケールの「カップヌードル」プラモデルを自らの手で組み立てる楽しさと、慣れ親しんだ食品を組み立てるという新感覚を体験することを目的としています。(2020年9月発売予定)

普段は見ることができない「中間保持構造」「疎密麺塊構造」も楽しめる

「1/1カップヌードル」はカップヌードルと同様、プラモデルとして一切妥協をしていません。3Dスキャンで麺塊や具を実際にスキャンし、カップヌードルの特徴でもある「中間保持構造」と「疎密麺塊構造」の形状も再現されています。

安藤百福の逆転の発想から生まれた発明

「中間保持構造」とは、麺をカップの底から浮かすことにより、麺の破損を防ぐ工夫のことで、カップヌードルが世界で初めて採用したものです。

そもそも実際にカップに麺を収めることは簡単ではなく、少ない量では輸送中に麺が揺れ動き、カップが破損してしまいます。麺の量を多めにすれば破損の恐れはなくなりますが、カップに収める難易度は大きく上がってしまうのです。それを日清食品の創始者である安藤百福は、「カップを逆さにして麺にかぶせる」という逆転の発想により、工場での大量生産を可能にしました。

また安藤は「疎密麺塊構造」という技術を考案しました。麺の密度を下部は疎、上部は密にすることで、注いだお湯が対流して麺全体に熱が伝わることを発明し、これにより麺全体を同じ茹で加減にすることが可能となったのです。

このカップヌードルのプラモデル「1/1カップヌードル」では、カップの側面を取り外せるため、普段は見られない「中間保持構造」や「疎密麺塊構造」を楽しむことができます。いつも食べているカップヌードルを違う視点で体験できるでしょう。

カップヌードルの具も忠実に再現

さらには、具の「たまご」「エビ」「謎肉(味付豚ミンチ)」の細かなディテールが1つずつ忠実にパーツ化されています。ネギはビニル資材を「バラン」(帯状)にすることで、好みの量や大きさで刻めます。

これらの構造や具も自ら組み立てることにより、慣れ親しんだカップヌードルのすごさを再発見できるでしょう。
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