デジタルリテラシーが必須の現代。今後もITは発展していき、その職域は広がっていくはず。しかし、プログラミングやウェブデザインに興味があっても、学ぶための費用がネックとなって手が出せない人は多いのでは?そんな人に朗報です!2020年4月、フランス発のエンジニア養成機関「42」の東京校が開校します!この一般社団法人「42 Tokyo(フォーティーツートウキョウ)」、入学の条件は「18歳以上」ということのみ。そして学費はなんと無料!一体どのような学校なのでしょう?早速ご紹介します。

自分が好きな課題を選び、自分のペースで勉強できる

まず気になるのは、「42 Tokyo」のカリキュラム。社会に出て必要とされるのは、一般的な業務をこなすスキルはもちろん、問題が起きたときに解決する力ですが、同校では、学生がその力を身につけられるよう、問題解決型の学習スタイルを導入しています。

具体的には、授業や講義などのスタイルではなく、「自分で調べ、わからないときには他の学生に質問して、考える力を磨いていく」という学習スタイルです。

「セキュリティ」「ウイルス」「ユニックス」「グラフィック」「アルゴリズム」「ウェブ・フレームワーク」「データ・サイエンス」「カーネル」「ネットワーク」「インフラストラクチャー」「C++」「iOS Application」など、多岐にわたるジャンルから好きな課題を選び、自分のペース配分で勉強を進めていくことができます。

学習においては、学生同士でコードのレビューを行うこともしばしば。自分の書いたコードを、他の生徒に納得してもらえるまで説明することで、自分の頭が整理されます。一方、人のコードをレビューすることで、知らなかった知識や思考法に出逢うのを目的としているのだとか。

また、レビューするごとに一緒に学習する仲間が増えていくこともポイント。課題を解決し、その課題を人とシェアすることは、エンジニアのライフスタイルそのものだからです。「学び方の学び方」を獲得することができます。

4週間にわたる入学試験をパスすれば、無料で学ぶことができる

では、実際にどうすれば入学できるかというと、4週間にわたる入学試験「Piscine(ピシン)」にパスすることが必要です。オンラインテストに合格した入学候補者は、「42 Tokyo」のキャンパスで4週間かけてPiscineを受けることになります。

コーディングの課題をクリアするためには、同じ志を持つ入学候補者たちと協力することが必須。基礎的な内容からはじまる課題を1つずつ乗り越えていくことで、入学への切符を手にできるのです。

晴れて合格してからは、24時間365日開いている校舎に自分のペースで通い、学生同士レビューしあいながら学ぶことになります。社会に出たら先生に頼ることができないのと同様、「42 Tokyo」では「椅子に座って講義を聴くだけ」のスタイルは排除。学生同士で教え合う「ピアラーニング」を通して、エンジニアとしてのスタミナと課題解決力を養っていくことになります。